YouTubeチャンネル『競馬オタク』でお馴染みの坂上明大氏による南関東4競馬場の重賞予想です。血統を絡めた過去の好走馬考察に加え、最終的な予想印、本命馬の根拠をレース前日に披露いたします。
今回の対象レースは4/18(木)の浦和・しらさぎ賞。発走時刻は17時45分です。
~内中枠有利のしらさぎ賞~
2007年から現行の牝馬限定の別定短距離重賞となり、優勝馬にはスパーキングレディーカップの優先出走権が付与されるSIII・しらさぎ賞。
しらさぎ賞が行われる浦和ダ1400mはホームストレッチからのスタートで、1角までの距離が約300m。1500mや1600mほどの内有利傾向にはならないコースで、特に揉まれる競馬を避けたい若駒戦では外枠有利になることも多いコースです。
ただ、古馬戦のしらさぎ賞ともなれば、やはり距離ロスを抑えられる内~中枠が有利で、過去10年の複勝率が40%以上ある馬番は2~5番、30%以上なのが2~7番、20%以上なのが2~9番と、顕著な枠順傾向になっています。
~フォーティナイナーのスピード~
1角までのポジション争いが重要な浦和ダ1400mでは、フォーティナイナー系のスピードが活きてきます。特にサウスヴィグラス産駒は過去10年でのべ11頭の好走馬を出しており、まさにしらさぎ賞における最重要血統といえる種牡馬です。
近年は直仔が減ってきたものの、一昨年にはアールロッソが勝利。また、昨年の勝ち馬スティールルージュはフォーティナイナーの血は持たないものの、母母ハイフリートがサウスヴィグラスの半妹という血統でした。
Mr. Prospector系で同じ方向性にあるアフリートやGulchなどからも複数頭の好走馬が出ているため、これらの血と合わせてフォーティナイナー→サウスヴィグラスらしさを引き出した馬を狙いたいレースです。
◆フォーティナイナー
2014年3着ケンブリッジナイス:父サウスヴィグラス
2015年1着ノットオーソリティ:父スウェプトオーヴァーボード
2015年2着ケンブリッジナイス:父サウスヴィグラス
2016年2着プリンセスバリュー:父サウスヴィグラス
2017年1着ニシノラピート:父サウスヴィグラス
2017年2着プリンセスバリュー:父サウスヴィグラス
2018年3着ニシノラピート:父サウスヴィグラス
2019年3着ストロングハート:父サウスヴィグラス
2020年1着ストロングハート:父サウスヴィグラス
2020年2着ヴィルトファン:父サウスヴィグラス
2021年2着ルイドフィーネ:父サウスヴィグラス
2021年3着ライゴッド:母父スウェプトオーヴァーボード
2022年1着アールロッソ:父サウスヴィグラス
~近年大活躍のNureyev≒Sadler's Wells=Fairy King~
近年好走が目立つのはKingmamboやゴールドアリュールなどを経由したNureyev内包馬。2020年以降の直近4年間はNureyev内包馬が毎年2頭以上好走しており、3/4同血のSadler's Wells=Fairy Kingを併せ持つ配合からも多くの好走馬が出ています。
同血脈を複数本持つ配合形が近年のトレンドになっており、直近ではフォーティナイナー以上に存在感の強い血統といえるでしょうか。
◆Nureyev≒Sadler's Wells=Fairy King
2014年2着ショコラヴェリーヌ:父ゴールドアリュール
2016年1着ララベル:父ゴールドアリュール
2018年1着ラーゴブルー:母Nureyevの4×2
2018年2着ファイトユアソング:父スズカマンボ
2019年2着アムールリアン:父ファスリエフ
2020年2着ヴィルトファン:母母父Nureyev
2020年3着サラーブ:Nureyev≒Sadler's Wellsの5×4
2021年1着ダノンレジーナ:母母Nureyev≒Sadler's Wellsの3×2
2021年3着ライゴッド:Nureyevの4×4
2022年2着ダノンレジーナ:母母Nureyev≒Sadler's Wellsの3×2
2022年3着アルコレーヌ:Nureyev≒Sadler's Wellsの3×4・4
2023年2着パワースレイヴ:Nureyevの4×5
2023年3着グランパラディーゾ:Nureyev≒Fairy Kingの5×3
【しらさぎ賞の最終見解】