YouTubeチャンネル『競馬オタク』でお馴染みの坂上明大氏による南関東4競馬場の重賞予想です。血統を絡めた過去の好走馬考察に加え、最終的な予想印、本命馬の根拠をレース前日に披露いたします。
今回の対象レースは5/2(木)の船橋・東京湾カップ。発走時刻は20時5分です。
~ハイペースの消耗戦~
1着馬に東京ダービーの優先出走権が付与される東京湾カップ。別定戦のため斤量差があり、ハイペースの前崩れにもなりやすいため、波乱決着も多いレースです。ちなみに、昨年は8番人気以下が馬券圏内を独占し、3連単は163万馬券を記録しました。
ラスト1Fは過去10年のいずれもが13.5秒以上、そのうち5年は14秒台という消耗戦がデフォルト。1角10番手以下から2勝、2着3回、3着3回があるダート重賞としては非常に珍しいレースで、消耗戦に耐えられるスタミナが本レースで重要な資質となっています。
ちなみに今年もツキシロ、バハマフレイバー、コルベットなど近走逃げ経験馬が多数。例年通りのハイペースになるようなら、後方待機勢から穴馬が出る可能性も決して低くはないでしょう。
◆1角10番手以下
2016年3着プレイザゲーム(5番人気)
2017年2着クラトリガー(3番人気)
2019年2着グリードパルフェ(5番人気)
2019年3着サージュ(9番人気)
2020年1着マンガン(3番人気)
2023年1着ライズゾーン(9番人気)
2023年2着ルクバー(8番人気)
2023年3着コロンバージュ(11番人気)
~中長距離向きのスタミナ血統は必須~
血統面では、Roberto持ちのスタミナ比べに強い馬が非常に優秀です。特に近年はその活躍が目立ち、2020年と2022年はワンツー決着、2021年は勝ち馬を輩出。そして昨年は8番人気のルクバーが2着、11番人気のコロンバージュが3着と好走し波乱を演出しました。
Robertoの他にも、欧州の主流血統であるNureyev≒Sadler's Wells、日本の主流血統であるサンデーサイレンス、北米の長距離血統であるSeattle Slewなど中長距離向きの血統の活躍が目立つため、北米のスピード血脈だけでは押し切れないのが東京湾Cというレースというわけです。
◆Roberto
2014年1着サーモピレー:父クロフネ
2015年3着マイカラー:母母父リアルシャダイ
2016年1着ディーズプリモ:母父ブライアンズタイム
2016年2着ガーニーフラップ:母母父ウォーニング
2018年3着フレアリングダイヤ:Robertoの4×5・4
2020年1着マンガン:父アイルハヴアナザー
2020年2着エメリミット:父シンボリクリスエス
2021年1着ギガキング:母母父リアルシャダイ
2022年1着タツノエクスプレス:母父コマンダーインチーフ
2022年2着ロマンスグレー:父エスポワールシチー
2023年2着ルクバー:母父シンボリクリスエス
2023年3着コロンバージュ:母父スクリーンヒーロー
【東京湾カップの最終見解】