YouTubeチャンネル『競馬オタク』でお馴染みの坂上明大氏による南関東4競馬場の重賞予想です。血統を絡めた過去の好走馬考察に加え、最終的な予想印、本命馬の根拠をレース前日に披露いたします。
今回の対象レースは5/22(水)の浦和・プラチナカップ。発走時刻は17時45分です。
~浦和ダ1400mでの消耗戦~
2017年までは準重賞として行われ、2018年からSIIIに格上げされたプラチナC。さらに、2024年からは施行時期を7月から5月に変更し、さきたま杯の前哨戦としての立ち位置に変わりました。
プラチナCが行われる浦和ダ1400mはホームストレッチからのスタートで1角までの距離が約300mあり、コーナーに入ってもペースが落ちづらいのが浦和競馬場の特徴。さらに、直線距離が220mと短いため向正面からスパートをかける馬も多く、過去10年の平均前後半3Fラップは35.6-38.5の前傾2.9秒。ハイペースの消耗戦がプラチナCのラップ傾向で、激しい流れを耐え切れるタフさが求められる一戦です。
~ノーザンテーストのハイペース適性~
準重賞時代から好走が目立つのがノーザンテースト。同馬は1982~1988、1990~1992年と10度の日本リーディングサイアーに輝いた大種牡馬。Lady Angela(父Hyperion)の3×2という野心的な名牝クロスが最大の特徴で、小柄な馬体はHyperionの影響を多分に受けた証といえます。
ただ、それでいてカナダ産らしくスピードも兼備しているのがヨーロッパの中長距離種牡馬との大きな違い。芝でもダートでも1400~1600mのハイペース戦で強さを発揮してくれるのがノーザンテーストという種牡馬です。
◆ノーザンテースト
2014年3着ドリームザネクスト:母母父ノーザンテースト
2015年3着オメガホームラン:父ダイワメジャー
2016年2着ビーインラプチャー:母母母父ノーザンテースト
2016年3着ブロードソード:父ダイワメジャー
2017年3着ビーインラプチャー:母母母父ノーザンテースト
2018年1着キタサンミカヅキ:母父サクラバクシンオー
2018年2着ウェイトアンドシー:父オレハマッテルゼ
2019年1着ノブワイルド:ノーザンテーストの4×3
2019年2着キタサンミカヅキ:母父サクラバクシンオー
2021年3着マムティキング:母父デュランダル
その他では、RobertoやKingmamboなどのハイペース適性の高い種牡馬の活躍も目立ちます。特にRoberto内包馬は2014年1着ファイヤープリンス(6番人気)、2018年3着インフォーマー(8番人気)、2019年3着ヒラボクプリンス(7番人気)、2020年2着インペリシャブル(4番人気)、2021年1着アンティノウス(5番人気)など人気薄での好走も多数。
反対に、サンデーサイレンス系の苦戦が目立つだけに、近年の日本の主流適性が求められにくいのがプラチナCといえるでしょうか。
【プラチナCの最終見解】