YouTubeチャンネル『競馬オタク』でお馴染みの坂上明大氏による南関東4競馬場の重賞予想です。血統を絡めた過去の好走馬考察に加え、最終的な予想印、本命馬の根拠をレース前日に披露いたします。
今回の対象レースは6/5(水)の大井・東京ダービー。発走時刻は20時10分です。
~羽田盃と東京ダービーの違い~
3歳ダート三冠の第2戦・東京ダービー。羽田盃と同じく、2024年からはJRA交流のJpnIとなり、昨年までよりもさらにハイレベルな戦いが予想される大注目の一戦です。
大井ダ1800mの羽田盃と、大井ダ2000mの東京ダービーの違いは序盤のペース差。
スタートから1角までの距離が300mしかない1800m戦は、早めに先行争いが落ち着きやすく先行有利の展開になりやすいですが、スタート直後の直線が500mに延びる2000m戦は、先行争いが長引きやすく差し有利になりやすいのが一般的。
羽田盃と東京ダービーの過去10年の前後半3F平均ラップを比較してみても、この傾向は明らかで、羽田盃以上にスタミナが求められやすいのが東京ダービーというレースです。
ちなみに、これは阪神芝2000mの大阪杯が先行有利、阪神芝2200mの宝塚記念が差し有利になりやすいのと同じ構図。ハイペース適性の高い馬や差し追い込み馬を狙うのが東京ダービーのセオリーと言えそうです。
◆前後半3F平均ラップ(過去10年)
羽田盃:37.1-38.6(前傾1.5秒)
東京ダービー:36.3-38.6(前傾2.3秒)
~ハイペース戦に滅法強いブライアンズタイム~
血統面では、ハイペースの消耗戦に滅法強いブライアンズタイムが大活躍。2017年と2019年はブライアンズタイム内包馬のワンツー決着で、直近2年はブライアンズタイム内包馬が連勝。2018年には8番人気のクロスケが3着に差し込んでおり、羽田盃以上に同馬の底力が活きる舞台といえるでしょう。
ちなみに、2019年5着アエノエンペラー(7番人気)、2021年4着ジョエル(8番人気)、2022年4着フレールフィーユ(10番人気)など惜しくも馬券圏内に入れなかった穴馬も多数。やはり東京ダービーでは無視できない注目種牡馬です。
◆ブライアンズタイム
2017年1着ヒガシウィルウィン:母父ブライアンズタイム
2017年2着キャプテンキング:母父ブライアンズタイム
2018年3着クロスケ:母父ブライアンズタイム
2019年1着ヒカリオーソ:父フリオーソ
2019年2着ミューチャリー:母父ブライアンズタイム
2022年1着カイル:父トーセンブライト
2023年1着ミックファイア:母父ブライアンズタイム
その他では、Nureyev≒Sadler's Wellsなどの欧州血統、ステイゴールドやネオユニヴァースなど長距離適性の高いサンデーサイレンス系種牡馬の血を持つ馬も多く活躍しています。
【東京ダービーの最終見解】