YouTubeチャンネル『競馬オタク』でお馴染みの坂上明大氏による南関東4競馬場の重賞予想です。血統を絡めた過去の好走馬考察に加え、最終的な予想印、本命馬の根拠をレース前日に披露いたします。
今回の対象レースは6/12(水)の川崎・関東オークス。発走時刻は20時10分です。
~関東オークス≒菊花賞!?~
南関東牝馬三冠の最終戦・関東オークス。3歳牝馬路線はこれまでと変わらず、最終戦のみ地方交流重賞となっており、直近11年はJRA勢が勝利するという流れが続いています。ただ、過去10年の2~3着馬20頭中10頭は地方所属馬で、相手選択は慎重になりたい一戦でしょう。
長距離戦の地方交流重賞とあって展開の紛れが少なく、基本的には地力通りの決着になりやすいのが関東オークス。1500m(桜花賞)→1800m(東京プリンセス賞)→2100m(関東オークス)と距離が延びるローテーションはJRA牡馬クラシックと似ており、今後2100m以上を走ることがない馬がほとんどという点も菊花賞と同じ。
そうであれば、穴馬のポイントは菊花賞と同じくスレンダーな軽量馬で、本レースでも過去10年で単勝オッズ10倍以上で好走した9頭のうち8頭が馬体重469kg以下の馬でした。
◆人気薄好走馬(単勝オッズ10倍以上)の馬体重(過去10年)
2014年2着トーコーニーケ:458kg
2015年2着ポムフィリア:462kg
2015年3着トーセンマリオン:443kg
2016年2着ミスミランダー:467kg
2017年3着ステップオブダンス:462kg
2018年1着ハービンマオ:458kg
2018年2着ゴールドパテック:483kg
2021年3着ランスオブアース:469kg
2023年2着クレメダンジュ:454kg
~スタミナ強化が配合のツボ~
血統面ではNureyev≒Sadler's Wellsなどの欧州の主流血統からスタミナ面を強化した配合馬に注目。川崎ダ2100mは川崎記念のような長距離カテゴリのスペシャリストが集結するレースではスタミナよりも機動力が活きやすいですが、ピュア長距離馬がほとんどいない関東オークスはスタミナの有無が勝敗を大きく左右する要素といえるでしょう。
特に人気薄好走馬(単勝オッズ10倍以上)の9頭中7頭はNureyev≒Sadler's Wells(≒Number)とサンデーサイレンスを併せ持つ配合形。関東オークスではこの配合パターンに要注目です。
◆Nureyev≒Sadler's Wells
2014年2着トーコーニーケ:父キングカメハメハ
2014年3着アムールブリエ:母母父Sadler's Wells
2015年1着ホワイトフーガ:母母母父Sadler's Wells
2015年3着トーセンマリオン:父トーセンブライト
2017年1着クイーンマンボ:母母父Kingmambo
2017年3着ステップオブダンス:父ゴールドアリュール
2018年1着ハービンマオ:母父ゴールドアリュール
2018年2着ゴールドパテック:父ゴールドアリュール
2021年3着ランスオブアース:父エピファネイア
2022年3着スピーディキック:Nureyevの5×4
2023年2着クレメダンジュ:Sadler's Wells≒Nureyevの4×4
2023年3着メイショウオーロラ:Nureyevの5×4
【関東オークスの最終見解】