YouTubeチャンネル『競馬オタク』でお馴染みの坂上明大氏による南関東4競馬場の重賞予想です。血統を絡めた過去の好走馬考察に加え、最終的な予想印、本命馬の根拠をレース前日に披露いたします。
今回の対象レースは6/19(水)の浦和・さきたま杯。発走時刻は17時45分です。
~JpnI格上げで地方馬苦戦!?~
過去10年で地方馬の馬券圏内数が12回、特に直近2年は地方馬のワンツー決着が続いているさきたま杯。ただ、2024年からはJpnIに格上げされて、上半期のダート短距離路線の頂点という位置づけとなり、さらにJRA所属馬の出走枠も4頭から5頭に拡大されたことによって、よりハイレベルなメンバーが集結しています。
地方馬が好走しやすい本レースとはいえ、昨年以前よりもNAR所属馬の好走のハードルが上がったことは間違いなく、地方馬の人気が上がるようならむしろ、今年は中央馬に狙いを絞ってみるのも面白いかもしれません。
◆NAR所属馬の好走
2014年2着トキノエクセレント(川崎)
2015年3着リアライズリンクス(浦和)
2016年1着ソルテ(大井)
2018年2着キタサンミカヅキ(船橋)
2018年3着アンサンブルライフ(浦和)
2019年3着キタサンミカヅキ(船橋)
2020年2着ブルドッグボス(浦和)
2020年3着ノブワイルド(浦和)
2022年1着サルサディオーネ(大井)
2022年2着ティーズダンク(浦和)
2023年1着イグナイター(兵庫)
2023年2着スマイルウィ(船橋)
~ノーザンテーストのハイペース適性~
浦和ダ1400mはホームストレッチからのスタートで1角までの距離が約300mあり、コーナーに入ってもペースが落ちづらいのが特徴。さらに、直線距離が220mと短いため向正面からスパートをかける馬も多く、淀みない流れを耐え切れるタフさが求められるコースです。
マイル前後のハイペース戦に強いのがノーザンテースト。Lady Angela(父Hyperion)の3×2という野心的な名牝クロスが最大の特徴で、小柄な馬体はHyperionの影響を多分に受けた証といえます。
ただ、それでいてカナダ産らしくスピードも兼備しているのがヨーロッパの中長距離種牡馬との大きな違い。芝でもダートでも1600m前後のハイペース戦では要注目の第種牡馬です。
◆ノーザンテースト
2018年2着キタサンミカヅキ:母父サクラバクシンオー
2018年3着アンサンブルライフ:母母母父ノーザンテースト
2019年3着キタサンミカヅキ:母父サクラバクシンオー
2020年2着ブルドッグボス:父ダイワメジャー
2020年3着ノブワイルド:ノーザンテーストの4×3
2021年2着エアスピネル:母母父ノーザンテースト
2021年3着ワイドファラオ:母母父ノーザンテースト
2022年1着サルサディオーネ:母母母父ノーザンテースト
~今年の浦和ダ1400m重賞はStorm Cat天国!?~
2024年に行われた浦和ダ1400m重賞はユングフラウ賞、しらさぎ賞、プラチナCの3競走。その3競走で馬券圏内馬のべ9頭中7頭が持っていたのがStorm Catの血です。特にこれらには人気薄の好走も多く、ユングフラウ賞1着ミチノアンジュは5番人気、3着モノノフブラックは6番人気、しらさぎ賞2着サダムスキャットは9番人気。
反対にStorm Catの血を持っていない好走馬2頭はいずれも単勝オッズ1.7倍の断然人気ながら2、3着と人気を裏切る形に。今年の浦和ダ1400m重賞はStorm Cat天国と言っても過言ではないような結果が続いています。
◆Storm Cat
ユングフラウ賞・1着ミチノアンジュ:父ドレフォン
ユングフラウ賞・3着モノノフブラック:父ニシケンモノノフ
しらさぎ賞・1着ツーシャドー:父ダノンレジェンド
しらさぎ賞・2着サダムスキャット:父ヘニーヒューズ
プラチナC・1着アマネラクーン:母母父Storm Cat
プラチナC・2着ツーシャドー:父ダノンレジェンド
プラチナC・3着アランバローズ:父ヘニーヒューズ
【さきたま杯の最終見解】