YouTubeチャンネル『競馬オタク』でお馴染みの坂上明大氏による南関東4競馬場の重賞予想です。血統を絡めた過去の好走馬考察に加え、最終的な予想印、本命馬の根拠をレース前日に披露いたします。
今回の対象レースは6/26(水)の大井・帝王賞。発走時刻は20時10分です。
~リピーター続出のグランプリレース~
ダート路線の上半期グランプリレース・帝王賞。12月に同コースで行われる東京大賞典と比較すると、梅雨時季に行われる帝王賞は過去10年の平均勝ち時計が1秒以上も速く、東京大賞典よりもスピード指向の馬が好走しやすいレースです。
そのため、JRAの軽いダートや1800m以下のスピード競馬で高いパフォーマンスを発揮する馬にも比較的走りやすい舞台ではあります。しかし、ポイントは牡馬の調整が難しくなる6月末に行われるということ。さらに中長距離のビッグレースが近い時期にないこともあり、このレースを得意とする馬が何度も好走してしまうのが一番の特徴といえるのではないでしょうか。
◆複数回好走馬
ホッコータルマエ:2013年1着、2015年1着
ワンダーアキュート:2013年3着、2014年1着
コパノリッキー:2014年2着、2016年1着
クリソライト:2015年2着、2017年2着
ノンコノユメ:2016年2着、2019年3着、2021年2着
サウンドトゥルー:2016年3着、2018年3着
ケイティブレイブ:2017年1着、2018年2着
オメガパフューム:2019年1着、2020年2着、2022年3着
チュウワウィザード:2019年2着、2020年3着、2022年2着
テーオーケインズ:2021年1着、2023年3着
メイショウハリオ:2022年1着、2023年1着
~スピード型サンデーサイレンス系が大活躍!~
血統面ではサンデーサイレンス内包馬が過去10年の3着内馬のべ30頭中27頭を占めており、これは東京大賞典と共通するポイント。ただ、そのなかでもスピード寄りの血統馬が走りやすいのが帝王賞の特徴で、アグネスタキオンやフジキセキ、アドマイヤマックス、デュランダルなどのスピード型サンデーサイレンス系種牡馬の血を引く馬の好走が目立ちます。
そのほかでは、Kingmamboや北米血統などとの組み合わせも相性が良く、芝1600~2000mのスピード馬をつくるような配合形の馬が比較的好走している印象。フェブラリーSやチャンピオンズCにも対応できるようなスピードを兼備している馬を狙うのが帝王賞のセオリーと言えそうです。
◆スピード型サンデーサイレンス系
2016年2着ノンコノユメ:母父アグネスタキオン
2016年3着サウンドトゥルー:母父フジキセキ
2017年1着ケイティブレイブ:父アドマイヤマックス
2018年2着ケイティブレイブ:父アドマイヤマックス
2018年3着サウンドトゥルー:母父フジキセキ
2019年2着チュウワウィザード:母父デュランダル
2019年3着ノンコノユメ:母父アグネスタキオン
2020年3着チュウワウィザード:母父デュランダル
2021年2着ノンコノユメ:母父アグネスタキオン
2022年2着チュウワウィザード:母父デュランダル
2023年2着クラウンプライド:母母父アグネスタキオン
【帝王賞の最終見解】