YouTubeチャンネル『競馬オタク』でお馴染みの坂上明大氏による南関東4競馬場の重賞予想です。血統を絡めた過去の好走馬考察に加え、最終的な予想印、本命馬の根拠をレース前日に披露いたします。
今回の対象レースは7/31(木)の大井・サンタアニタトロフィー。発走時刻は20時10分です。
~展開読みが重要なハンデ重賞~
昨年から夏季に開催時季が戻り、JpnII・日本テレビ盃とJpnIII・テレ玉杯オーバルスプリントのトライアル競走となったサンタアニタトロフィー。大井競馬唯一のハンデ重賞ということもあり、人気薄の好走も少なくなく、過去10年で二桁人気馬が3度波乱を演出している難解な一戦です。
また、サンタアニタトロフィーは大井内回りのダ1600mで行われる点もポイント。外回り重賞よりも道中の出入りが激しくなりやすく、2016年(前後半3F38.2-38.1)のようにスローペースになることもあれば、2017年(前後半3F36.3-40.3)のようなハイペース戦になることも少なくありません。
そのため、ペースによってポジションの有利不利が大きく、展開読みの重要度が高い重賞といえるのではないでしょうか。
~ペースによって好走血統も変化~
ペースによって好走血統も異なります。スローペースの年に好走が目立つのはフォーティナイナーなどのスピード血統。いかに好位置を取るかがポイントで、フォーティナイナーやSeeking the Gold、Danzigなどから受け継ぐスピード能力が結果に直結しやすいレース展開となっています。
◆フォーティナイナー(前傾1.4秒以下)
2016年3着アメージングタクト:母父エンドスウィープ
2018年1着ヒガシウィルウィン:父サウスヴィグラス
2018年3着ニシノラピート:父サウスヴィグラス
2019年1着ノンコノユメ:父トワイニング
反対にハイペースの年は消耗戦になることが多いため、ブライアンズタイムやノーザンテーストなどハイペース戦に強い血統の激走が目立ちます。
Roberto内包馬では昨年2着ピュアオーシャンと3着タイムフライヤーが4番人気以下から好走。ノーザンテースト内包馬では2014年3着ジョーメテオと2015年3着カキツバタロイヤルがともに10番人気での好走と波乱を演出しています。4~5着馬の該当馬も多いだけに、ハイペース戦ではこれらのタフな血統を狙うのがセオリーでしょう。
◆Roberto(前傾1.5秒以上)
2015年1着ソルテ:父タイムパラドックス
2020年3着コパノジャッキー:母母母父リアルシャダイ
2023年2着ピュアオーシャン:母母父マヤノトップガン
2023年3着タイムフライヤー:母母父ブライアンズタイム
◆ノーザンテースト(前傾1.5秒以上)
2014年2着グランディオーソ:母父メジロライアン
2014年3着ジョーメテオ:母母父ノーザンテースト
2015年3着カキツバタロイヤル:母父アンバーシャダイ
【サンタアニタトロフィーの最終見解】