YouTubeチャンネル『競馬オタク』でお馴染みの坂上明大氏による南関東4競馬場の重賞予想です。血統を絡めた過去の好走馬考察に加え、最終的な予想印、本命馬の根拠をレース前日に披露いたします。
今回の対象レースは8/7(水)の川崎・スパーキングサマーカップ。発走時刻は20時10分です。
~8月初旬開催で傾向変化!?~
JpnIII・テレ玉杯オーバルスプリントやJpnII・日本テレビ盃への優先出走権が付与されるスパーキングサマーカップ。過去10年の3着内馬のべ30頭中27頭が他場所属馬という、地元馬には厳しいレースとして有名な重賞です。
しかし、今年は開催時期が8月初旬に早まり、同距離の重賞であるSII・サンタアニタトロフィーからは連闘のローテーションに。得意条件への使い分けが予想され、昨年までと比べると地元馬にもチャンスが生まれてくるのではないでしょうか。苦戦傾向のトライアル競走・スパーキングサマーチャレンジ組の取捨も重要になりそうです。
川崎ダ1600mは川崎競馬場の中ではスタートから1角までの距離が最も長いため、展開は先行争い次第。ハイペースになれば追い込み馬にもチャンスのあるレースで、ポリゴンウェイヴ、アランバローズ、ブルベアイリーデと逃げ馬の揃った今回は後方待機勢にも注意が必要です。
~Nureyev≒Sadler's Wellsの総合力~
血統面では、同コース重賞である川崎マイラーズでも取り上げたNureyev≒Sadler's Wellsが大活躍。過去5年の3着内馬のべ15頭中10頭が同血脈を内包しています。
さらにさかのぼれば2014年3着ミラーコロ(父ゴールドアリュール)、2015年3着トーセンアドミラル(父キングカメハメハ)、2016年2着バーンザワールド(母母父Theatrical)、2017年2着トーセンハルカゼ(父キングカメハメハ)がいずれも5番人気以下での好走と穴を開けています。
その他ではノーザンテースト、Lyphard、Danzigなども川崎マイル適性を高める血統として有効であるため、本レースに限らず川崎ダ1600m戦では注目の血統です。
◆Nureyev≒Sadler's Wells
2019年1着トキノパイレーツ:父モンテロッソ
2020年1着グレンツェント:母父Kingmambo
2020年2着リッカルド:母父オペラハウス
2021年1着サルサディオーネ:父ゴールドアリュール
2021年2着ティーズダンク:Nureyev≒Sadler's Wellsの4×5・4
2021年3着グレンツェント:母父Kingmambo
2022年2着スマイルウィ:Nureyev≒Sadler's Wellsの4×4
2023年1着スマイルウィ:Nureyev≒Sadler's Wellsの4×4
2023年2着リンゾウチャネル:父モンテロッソ
2023年3着コパノジャッキー:父ゴールドアリュール
【スパーキングサマーカップの最終見解】