YouTubeチャンネル『競馬オタク』でお馴染みの坂上明大氏による南関東4競馬場の重賞予想です。血統を絡めた過去の好走馬考察に加え、最終的な予想印、本命馬の根拠をレース前日に披露いたします。
今回の対象レースは8/28(水)の船橋・フリオーソレジェンドカップ。発走時刻は20時5分です。
~末脚重視の船橋ダ1800m戦~
2022年に現在の船橋ダ1800mに距離が延長され、2023年にはSIIIへと格上げされたフリオーソレジェンドC。1~2着馬にはJpnII・日本テレビ盃の優先出走権が付与され、ステップレースとしても要注目の一戦です。
船橋競馬場は1周距離1400mという全JRA競馬場よりコンパクトな競馬場ですが、4角からゴールまでは中山競馬場と同じ308mの長さがあり、コーナーにはスパイラルカーブが採用されています。そのため、残り800mからのスパート開始後はスピードが落ちづらく、直線で馬群がバラけやすいことからも全馬が能力を出し切りやすい競馬場です。
特に1800mはスタートから1角までの距離が長いため先行争いが長引きやすく、船橋競馬場のなかでも特に差し追い込み馬の好走率が高いコースの1つ。フリオーソレジェンドCでも一昨年は上がり3F3位以内の馬が馬券圏内を独占し、昨年も先行勢は総崩れと末脚の重要度が非常に高い重賞となっています。
~距離短縮&中距離実績に注目!~
船橋ダ1800mはマイル以下のワンペースな競馬とは異なり、中盤で息が入りやすく、1700m以下で実績を挙げてきたスピード馬よりも、1800m以上で活躍してきた中距離馬の方が好走率が高いのが特徴。
過去2回の前走距離別成績では明確なバイアスは出ていませんが、同コースの今年の報知グランプリCでは距離短縮のエルデュクラージュが7番人気で勝利し、3着以内もダ1800m以上からのローテーションの馬が独占。昨年の日本テレビ盃でも距離短縮馬のワンツー決着で、距離短縮馬や中距離実績馬を狙うのが船橋ダ1800m重賞のセオリーといえるでしょう。
~サンデーサイレンス系の末脚~
中距離指向の末脚の重要度が高い舞台だけに、血統面でも日本の主流系統であるHalo→サンデーサイレンス系の活躍が目立ちます。過去2年の馬券圏内馬全6頭は3代内にサンデーサイレンスの血を持っており、昨年はHaloのインブリード馬が上位を独占。サンデーサイレンスを中心に芝中距離指向の末脚が生きる舞台となっています。
◆サンデーサイレンス
2022年1着リッカルド:父フサイチリシャール
2022年2着ノットリグレット:母母父サンデーサイレンス
2022年3着アディラート:母父マンハッタンカフェ
2023年1着ギガキング:母父バブルガムフェロー(Haloの3×4)
2023年2着ロードレガリス:父ハーツクライ(Haloの3×5)
2023年3着スワーヴアラミス:父ハーツクライ(Haloの3×4)
【フリオーソレジェンドCの最終見解】