YouTubeチャンネル『競馬オタク』でお馴染みの坂上明大氏による南関東4競馬場の重賞予想です。血統を絡めた過去の好走馬考察に加え、最終的な予想印、本命馬の根拠をレース前日に披露いたします。
今回の対象レースは7/30(水)の船橋・習志野きらっとスプリント。発走時刻は20時05分です。
~1000m以下に強いピュアスプリンターに注目!~
習志野きらっとスプリントは同コースで行われる船橋記念と並び、川崎スパーキングスプリント(川崎ダ900m)に次ぐ南関重賞で2番目に短い1000m戦です。
川崎競馬場と違いレース展開に左右されにくい船橋競馬場のため、この特殊条件に強い馬が何度も好走しやすいのが本レースの特徴です。2022~2023年はギシギシとキモンルビーのワンツー決着となり、2024年は習志野きらっとスプリント、船橋記念はともにエンテレケイア→スワーヴシャルルの決着。
また、前走900~1000m組も好成績で、リピーターや1000m以下に強いピュアスプリンターに注目したいレースです。
◆複数回好走馬
サトノタイガー:2015年2着、2016年3着
アピア:2018年1着、2019年2着
ノブワイルド:2019年1着、2020年1着
キャンドルグラス:2020年2着、2021年2着
フランシスコダイゴ:2020年3着、2021年3着
ギシギシ:2022年1着、2023年2着
キモンルビー:2022年2着、2023年1着
また、これは馬体重の傾向にも表れており、過去10年の人気薄好走馬(単勝オッズ10倍以上)の9頭中6頭は馬体重500kg以上の大型馬。出走馬全体の割合としては馬体重500kg以上の馬は4割弱ですから、短距離戦らしく筋肉量豊富な高重量馬に向くレースといえるでしょう。
◆人気薄好走馬(単勝オッズ10倍以上)の馬体重
2015年3着サーモピレー:519kg
2016年3着サトノタイガー:475kg
2018年3着サクラレグナム:501kg
2019年3着ヨンカー:536kg
2020年3着フランシスコダイゴ:479kg
2021年3着フランシスコダイゴ:476kg
2022年3着ブンロート:536kg
2023年3着プリモパイソン:523kg
2024年3着オールスマート:503kg
~サウスヴィグラスが大活躍!~
血統面では、ダートの短距離戦らしくサウスヴィグラスなどの北米スピード血統の活躍が目立ちます。生産段階からダート短距離馬をつくろうとする日本の生産者は非常に少ないため、サンデーサイレンス系の層の厚さには敵わないのが日本のダート短距離路線の現状。
そのため、習志野きらっとスプリントでもサンデーサイレンス持ちの好走馬は多いですが、サウスヴィグラスなどのスピード血統に有利なレースであることは間違いありません。
今年はサウスヴィグラスの血を持つ馬の出走はゼロですが、フォーティナイナーやStorm Cat、Deputy Minister、ノーザンテーストなどの北米血統からスピード強化した配合馬には要注目です。
◆サウスヴィグラス
2017年2着タイセイバンデット:父サウスヴィグラス
2018年2着クルセイズスピリツ:父サウスヴィグラス
2020年2着キャンドルグラス:父サウスヴィグラス
2021年2着キャンドルグラス:父サウスヴィグラス
2022年2着キモンルビー:母父サウスヴィグラス
2023年1着キモンルビー:母父サウスヴィグラス
2023年3着プリモパイソン:母父サウスヴィグラス
【習志野きらっとスプリントの最終見解】