YouTubeチャンネル『競馬オタク』でお馴染みの坂上明大氏による南関東4競馬場の重賞予想です。血統を絡めた過去の好走馬考察に加え、最終的な予想印、本命馬の根拠をレース前日に披露いたします。
今回の対象レースは8/13(水)の大井・黒潮盃。発走時刻は20時10分です。
~先行馬が毎年穴を開ける黒潮盃~
1~2着馬にジャパンダートクラシックの優先出走権が付与される黒潮盃。同コースで行われる雲取賞や羽田盃と同じく、先行馬から穴馬が多数誕生している重賞です。
もちろん、直線の長い外回りコースらしくペース次第では後方待機勢にもチャンスのあるレースですが、スタートから1角までが300mと短めのため、比較的早めに先行争いが収まりやすいのが大井ダ1800m戦の特徴。2020~2023年は4年連続で逃げ馬が穴をあけ、昨年も2番手のムットクルフェが5番人気で3着と好走しました。
特に直近3年は前後半3Fで後傾ラップを刻んでおり、今年も近走逃げ経験馬は何頭かいるものの速い馬はおらず。好位につけられるスピード馬から狙うのが黒潮盃のセオリーではないでしょうか。
◆人気薄好走馬(単勝オッズ10倍以上)の初角番手
2015年2着タケルオウジ:初角3番手
2016年3着マテリアメディカ:初角11番手
2017年2着カンムル:初角9番手
2017年3着ソッサスブレイ:初角12番手
2018年3着ミスマンマミーア:初角14番手
2020年1着インペリシャブル:初角4番手
2020年3着ファルコンウィング:初角1番手
2021年3着ノートウォージー:初角1番手
2022年1着エスポワールガイ:初角1番手
2023年3着ウインドフレイバー:初角1番手
2024年3着ムットクルフェ:初角2番手
~Danzig内包馬の先行力~
血統面で近年活躍が目立つのがDanzig持ちの先行馬。2022年は2着クライオジェニック(母Danzigの4×4)と3着ナッジ(父フェノーメノ)、2023年は3着ウインドフレイバー(父マクフィ)、2024年は2着シシュフォス(父アポロソニック)と3着ムットクルフェ(父トビーズコーナー)がDanzig内包馬で、スローペースになればなるほど同血脈の先行力は活きてきます。
◆Danzig
2016年3着マテリアメディカ:母父アジュディケーティング
2017年1着ブラウンレガート:父ディープスカイ
2018年2着クリスタルシルバー:母父アジュディケーティング
2019年1着リンノレジェンド:父トビーズコーナー
2019年2着グリードパルフェ:父トビーズコーナー
2022年2着クライオジェニック:母Danzigの4×4
2022年3着ナッジ:父フェノーメノ
2023年3着ウインドフレイバー:父マクフィ
2024年2着シシュフォス:父アポロソニック
2024年3着ムットクルフェ:父トビーズコーナー
ほかでは大井ダ1800m重賞に強いHalo→サンデーサイレンス増幅型の配合形も注目。勝ち馬に限っても2015年ブラックレッグ(Haloの3×4)、2016年ミスミランダー(Haloの3×3)、2020年インペリシャブル(サンデーサイレンスの3×4)、2022年エスポワールガイ(サンデーサイレンスの3×4)が該当馬に挙げられ、脚をタメられた時の爆発力には要注目の血筋です。
【黒潮盃の最終見解】