このコーナーでは4週に一度、2歳戦診断を行います。今回は8月27日~9月19日に行われた2歳戦のうち「レベルが高かったレース」、「世間的にはレベルが高いと思われているが、実はそれほどではないレース」をピックアップレースとして取り上げます。次走過剰人気注意の馬、巻き返し必至の馬など、実戦に役立つ情報満載です。(取材日:9月22日)
<レベル判定の基準>
S: 重賞級の馬が複数存在
A: 重賞級の馬+オープン級の馬が存在
B+: オープン級+1勝クラスを勝てそうな馬が存在
B: 1勝クラスを勝てそうな馬が複数存在
C+: Bに近いC
C: 平均的なレベル。数頭は勝ち上がれる
C-: Dに近いC
D: 低レベル、勝ち上がる馬少ない
E: 低レベル、2着以下が勝ち上がる確率は低い
<レベル判定についての注意点>
・各ブロックの1勝クラスで勝てそうかどうかを基準に判定しているため、同じCでも、関東のCと関西のCでは、関西のCのほうがレベルが高くなります。
・芝1200m、芝1400mのCよりも芝1600m以上のCのほうが概ねレベルが高くなります。
・ダート替わりで期待できる馬は「スマート出馬表」でチェックしてください。双馬メモに「馬場」と書いてある馬が、ダート替わり・芝替わりで期待できる馬です。
※新馬戦のレベル判定リストと、レベルの高かった未勝利戦リストは最下部に掲載しております。
▼ピックアップレース(1)
8/27 札幌5R 2歳新馬 ダ1700良
勝ち馬:ペリエール
評価:A
双馬) 今年度ふたつ目のA評価です。ダート1700mの新馬戦で1分45秒7というのは驚くほど速いタイムです。同日の4Rに行われた3歳未勝利戦よりも1秒近く速いですし、8Rと12Rに行われた3歳以上1勝クラスとほぼ一緒です。新馬戦の勝ちタイムが古馬の1勝クラスと同じというのはありえません。一般的に新馬戦のほうがペースが遅くなるので、相当な上がりを出さないとそうはなりませんからね。
8月20日のヤマニンウルスの新馬戦やこのレースだけではなく、今年の2歳ダート戦は全体的にタイムが速い印象があります。ダート馬の仕上げが早くなっているのか、強くなっているのかわかりませんけど、こんなタイムが続くのは驚くべきことです。現3歳世代もダート馬が強いですけど、それよりももっと強い世代になるかもしれませんね。
ペリエールはヘニーヒューズ産駒なので短距離馬かと思われるかもしれませんが、母母父がエルコンドルパサーで延長をこなせる血が入っているので、中距離を走れるタイプのヘニーヒューズだと思ったほうがいいですね。むしろ、短縮のほうが危ないでしょう。
2着ユティタムも、3着ピッチパーフェクトも本格的なダート馬で、普通の新馬戦なら余裕で勝っていたでしょう。4着のアレクサがすでに勝ち上がっているように、普通の未勝利戦にこのレベルの馬が出てきたら力が違いますよね(※9/25にピッチパーフェクトも勝ち上がり)。
▼ピックアップレース(2)
8/28 新潟11R 新潟2歳S 芝1600良
勝ち馬:キタウイング
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双馬毅
2008年春から某キャッシングの5万円を原資に馬券生活をスタート。今井雅宏、亀谷敬正の熱心な読者でもあり、「彼らの理論を読めば、年に2000万は楽に勝てる」を実証した人物でもある。ここ数年は1000万単位で勝つ年もザラとなっている。サイト『競馬放送局』にて週末の勝負予想を公開中。