プロ馬券師・双馬毅氏が実践例を交えながら馬券理論を解説する『双馬毅の“ローテ×血統”錬金術』。今回は「阪神JF展望」をお届けします。
なお、『競馬放送局』では双馬氏の推奨レース(予想)、特選リストを公開しております。今週末の予想にもぜひご期待ください!
──今週は朝日杯FS・ホープフルSの展望です。阪神JFは現時点での最上位評価であるB+のアスコリピチェーノが勝ちましたし、今週も双馬さんの格付けを頼りにしています。
双馬:かなり悩みましたけどね。
──まずは昨年の格付けを振り返りましょう。朝日杯FSはバッチリでしたね。
双馬:でも、ソールオリエンスとベラジオオペラが入っていないので、出来が悪いですね。
──2頭とも昨年11月に新馬戦を勝ったわけですけど、その1戦では評価できなかったということですか?
双馬:それなりに評価はしていたんですが、あの瞬発力が能力の高さなのか1戦だけでは確信が持てませんでした。ソールオリエンスの新馬戦は1000m通過が65秒0なんです。そうなると速い上がりが出るのが普通で、スローだから出せたのか、能力が違うから出せたのか、その判断が難しくなります。
僕の場合、レースだけではわからない部分は馬体を見て判断するんですけど、ソールオリエンスは馬体が見栄えするタイプではないので、そこで評価を上げることができなかったんです。
──1戦しかしていない馬にはそういうこともあるということですね。それを踏まえて昨年の格付けを見ると、2戦以上している馬に関しては信頼度が高いですね。
双馬:2戦見ればそこまで大外れはしないと思います。特に、昨年ここで言っていた『マイル路線のレベルは低い』というのは当たっていたんじゃないでしょうか。
──ドルチェモアもダノンタッチダウンも、その後馬券に絡めていないですもんね。
双馬:クラシックを見据えるとここでマイルは使いたくないでしょうから、どうしても牡馬のマイル路線は手薄になりますよね。ドウデュースが勝った年は超ハイレベルでしたけど、あれは稀なケースです。
──それでは今年の格付けを見せてください。
双馬: はい、こうなりました。