プロ馬券師・双馬毅氏が実践例を交えながら馬券理論を解説する『双馬毅の“ローテ×血統”錬金術』。今回のテーマはヴィクトリアマイルの展望です。
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──今回はヴィクトリアマイルの展望をお願いします。ナミュールとマスクトディーヴァの一騎打ちムードですね。
双馬：もともと高く評価していた2頭ですし、実力的にはこの2頭が抜けていますね。
──2頭に死角があるのか？ ここに割って入る馬がいるのか？ というのが今回のテーマになりますね。では、昨秋のマイル王者であるナミュールから解説をお願いします。
双馬：前走は1800mのドバイターフで2着ですが、短縮ローテでは何度も好走していますし、どちらかと言えば短縮の方が得意じゃないかという成績になっています。
──延長向きのハービンジャー産駒にしては珍しい馬ということですね。
双馬：父のハービンジャーというより、母のサンブルエミューズの影響なんでしょうね。なので、ローテ的には問題ありませんし、時計が速い馬場にも対応できますから、不安要素はほぼありません。中間に雨が降りそうなので、先行馬しか残らない馬場にはならなそうですしね。不安要素があるとしたら、出遅れぐらいじゃないでしょうか。
──マスクトディーヴァは初の1600m戦となった東京新聞杯は6着でしたけど、阪神牝馬Sは完勝でした。
双馬：東京新聞杯は出遅れた上に、内有利の馬場で大外を回りました。それくらいの不利が重なれば負けますよね。秋華賞ではリバティアイランドより強い競馬をしているわけで、今、リバティアイランドと同等以上の競馬ができる牝馬は、マスクトディーヴァぐらいじゃないでしょうか。それくらい能力が高いと思っています。
ルーラーシップ産駒ですけど、ビハインドザマスクの一族なので速い馬場も大丈夫でしょう。そう考えるとこちらも不安要素は出遅れだけです。
──つまり、この2頭が普通に走れば、3着内の枠は1つしか残らないわけですね。
双馬：どちらかが出遅れて2つ枠が空くこともあるかもしれませんけど、2頭とも飛ぶことはほぼないでしょうね。
──では、穴候補を教えてください。
