プロ馬券師・双馬毅氏が実践例を交えながら馬券理論を解説する『双馬毅の“ローテ×血統”錬金術』。今回のテーマは「6月14日~6月22日でクセの強かったレース4選」です。
なお、『競馬放送局』では双馬氏の推奨レース(予想)、特選リストを公開しております。今週末の予想にもぜひご期待ください!
双馬:今回は6月14日~6月22日でクセの強かったレースを紹介します。函館芝、東京芝は異常な馬場になったので、今後の馬券にも影響しそうです。
(1)函館スプリントS
6月14日 函館芝1200m 良
かつてない高速馬場で内前決着
双馬:今年の函館芝は驚くほど速くて、初日に行われた函館スプリントSは1分6秒6という高速決着になりました。誰が見ても分かるように、内を通った馬と先行馬しか上位に来ていません。テン33秒2で行って33秒4で上がられたら、外を回った馬や後方の馬には差せませんよね。
なので、後方にいた馬や外を通った馬の巻き返しに注意しましょう。ペアポルックスは外枠でしたけど先行していた分マシな方で、ジョーメッドヴィン、ナムラクレア、モリノドリーム、プルパレイ、ゾンニッヒ、レイベリング、フィオライア、ステークホルダーは大きな不利を受けています。キーンランドCなど次走に繋がりそうです。
逆に、勝ったカピリナや2着のジューンブレアは次走で過剰人気する可能性があります。弱いとは言えないですけど、恵まれていることは間違いないですからね。特に、カピリナは短縮での好走なので今回以上プラスの条件になることはないと思います。
──ナムラクレアは展開不利や枠不利になることが多いですね。
双馬:今回は短縮好走後だったのでローテ不利でもありました。その上、この馬場ではテンに行けないナムラクレアにはどうにもなりませんでしたよね。
(2)スレイプニルS
6月21日 東京ダ2100m 良