プロ馬券師・双馬毅氏が実践例を交えながら馬券理論を解説する『双馬毅の“ローテ×血統”錬金術』。今回のテーマは「スプリンターズS展望」です。
なお、『競馬放送局』では双馬氏の推奨レース(予想)、特選リストを公開しております。今週末の予想にもぜひご期待ください!
──今回はスプリンターズSの展望です。いつものメンバーに香港のラッキースワイネスが加わったような感じですね。
双馬:いつものメンバーが人気になっているというのは、それぐらい実績上位馬とそれ以外の馬の差が大きいからだと思います。
──まずは今年のポイントから教えてもらえますか?
双馬:いつものことですけど、ポイントは馬場です。近年多いのは高速馬場で内を通った馬しか上位に来れないという馬場で、昨年もテン32秒1の超ハイペースになって、結果的に先行した馬と道中内にいた馬しか上位に来れませんでした。
──今年もそのパターンを狙うべきでしょうか?
双馬:今年も馬場は速いんですけど、登録メンバーを見ると先行馬が少ないですし、ピューロマジック陣営のコメントを見ていても控える競馬に自信満々ですから、超ハイペースにはならなそうです。良馬場で標準的なペースになれば、上位人気の差し馬たちが脚をためて32秒台で上がることができるんじゃないでしょうか。
──ペースが遅い方が差しやすいということですか?
双馬:ペースが速すぎると外からじゃ間に合わない(内からは差せる)。ペースが遅すぎると後方からは物理的に届かない。なので、テンが33秒台のほどよいペースで流れると、上位馬が鋭い脚を使えるというイメージです。
逆に、重馬場になったらペースが緩みますし、速い上がりも使えなくなるので外から差すのは難しくなると思います。
──なるほど。では、いつものように上位人気馬の評価からお願いします。1番人気はサトノレーヴになりそうですね。