プロ馬券師・双馬毅氏が実践例を交えながら馬券理論を解説する『双馬毅の“ローテ×血統”錬金術』。今回のテーマは上位人気馬を枠とローテで消して、最低人気を本命にして的中した実戦例です。
なお、『競馬放送局』では双馬氏の推奨レース(予想)、特選リストを公開しております。今週末の予想にもぜひご期待ください!
双馬:今回は9月20日の大阪スポーツ杯を的中したので、その解説をしたいと思います。
──3連単562万馬券の大荒れになったレースですね。
双馬:3連単は当てることができませんでしたけど、3連複でも49万馬券になりました。本命にしたテイエムランウェイはなぜか最低人気でしたけど、僕の理論としてはスタンダードな的中でした。
──どのように予想したか、ぜひ聞かせてください。
双馬:少頭数だったので最初はあまりやるつもりはなかったんですけど、1、2番人気が飛びそうだったので勝負レースにすることにしました。『競馬放送局』で公開した予想では以下のような印を打ちました。
【9/20(土) 阪神11R 双馬の印】
◎11.テイエムランウェイ
◯7.プルートマスター
▲4.キャピタルサックス
△12.ダノンスウィッチ
☆10.ジャーヴィス
次点 8、1、6、13
──◎が2着、▲が3着、次点の4番手が1着ですね。
双馬:まず、どうして人気馬が飛びそうだと思ったか説明します。1番人気のプロミシングスターはマジェスティックウォリアー産駒ですけど、母父がアドマイヤムーンでその奥がタイキシャトルなので母方は芝血統です。祖母のアフレタータも上級条件では芝で走りましたし、母のファインチョイスも完全な芝馬でしたから、内枠で砂を被るのは苦手な血統なんです。
──今回の1枠1番では危ないということですね。
双馬:実際、プロミシングスターの成績を見ても、内枠では人気より走らず、外枠だとほぼ走っていますよね。ここ3走はたまたま2桁馬番で走っていたので今回人気になっていましたけど、内枠なら飛んでもおかしくありませんから、次点の2番手まで下げました。
──結局、終始砂をかぶって12着に敗れましたね。