プロ馬券師・双馬毅氏が実践例を交えながら馬券理論を解説する『双馬毅の“ローテ×血統”錬金術』。今回のテーマは「阪神JF展望&毎年恒例の2歳牝馬の格付け」です。
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──今回は阪神JFの展望です。毎年、双馬さんに2歳馬の格付けを作ってもらっていますが、まずは昨年の格付けを振り返りましょう。
▲昨年(2024年)の2歳牝馬格付け
マディソンガールは残念でしたが、阪神JFは評価上位で決着していますし、2歳のこの時点の評価としてはかなり的を射ていました。特にB+のカムニャックに関しては、高評価し続けていたことでオークスの3連単26万1280円など美味しい馬券を獲っていましたよね。
双馬:昨年はエンブロイダリーやエリカエクスプレスなど、年が明けてから強い競馬をした馬が多かったので、2歳段階での評価は難しい世代でした。その代わり、高評価していたカムニャックが人気薄で狙える状況になったのはラッキーでした。評価が高い馬を人気薄で狙える機会って少ないですから、結果的には能力評価が一番役立った年なのかもしれません。
──これを覚えておくと得することが多いので、今年も期待しています。
双馬:今回、格付けを作っていて思ったのは、今年の2歳牝馬はかなり層が薄いということです。一番強かったであろうイクシードが離脱していますし、アルテミスSを勝ったフィロステファニも引退しました。なので、今年のB+は例年のB+よりも低いと思ってください。
──過去のB+にはレガレイラ、チェルヴィニア、アスコリピチェーノなどもいますけど、そこまでではないということですね。
双馬:はい、それを前提に今年の格付けを見てください。
