プロ馬券師・双馬毅氏が実践例を交えながら馬券理論を解説する『双馬毅の“ローテ×血統”錬金術』。今回のテーマは「種牡馬ベンバトルの凄いクセ」です。
なお、『競馬放送局』では双馬氏の推奨レース(予想)、特選リストを公開しております。今週末の予想にもぜひご期待ください!
双馬:今回は新種牡馬のクセについて話したいと思います。
──待ってました! コントレイルですか?
双馬:いえ、ベンバトルです。
──産駒がデビューしたときから注目されていましたもんね。
双馬:まだ正確に理解できているかどうか分からないですけど、叩き段階でもこのクセを知っておけば馬券に使えると思います(※取材後、双馬さんはベンバトル狙いで2万馬券を本線的中! 詳細は後述)。
──ベンバトルは1月5日時点で単勝回収率343%、複勝回収率129%という驚異的な数字を記録していますから、貴重な情報になりそうですね。では、解説をお願いします。
双馬:一番のポイントは、今までのビッグレッドファームの種牡馬とはタイプが違うということです。
ビッグレッドファームの種牡馬というと、ムタファーウエク、コンデュイット、アイルハヴアナザー、ゴールドシップなど延長種牡馬のイメージが強く、そういうタイプの馬を選んできているんだろうなと思っていました。だから、ベンバトルも延長やタフな馬場が得意な種牡馬だろうと思って馬券を買っていたら、全然当たらなかったんです(苦笑)。
ローテ別成績を見てもらうと分かるんですけど、延長はあまり走りません。短縮の回収率は1頭大穴がいるので高く出ていますけど、好走率で見ても短縮向きであることが分かります。
また、ベンバトルはドバウィ系のイメージとも違います。ドバウィ系は時計がかかるタフな馬場が得意なイメージだったんですけど、ベンバトルの現役時代の成績を見るとそうじゃないですよね。
ヴィブロス、リアルスティール、ディアドラに3馬身半差つけたドバイターフも勝ちタイムが1分46秒02なので、軽い馬場の方が強かったということです。逆に、不良馬場だった2019年のクイーンエリザベス2世Sはレースを投げ出して16頭立ての16着で、稍重だった2021年も10頭立ての9着でした。
産駒にも阪神芝1400mの未勝利戦を1分20秒2で勝ったメイクワンズデイみたいな馬がいますからね。ローテ適性や馬場適性を踏まえると、ベンバトルは気性が前向きなスピード型なんですよね。
──なるほど。今までのマイネルとは違うタイプの馬だと思った方が良いということですね。ベンバトルは岡田繁幸さんではなく、ご子息の岡田紘和さんが選んだということも関係しているのかもしれません。
