競馬評論家・TAROによる、騎手の分析を中心にした回顧&展望コラムです。なお、『競馬放送局』ではTAROの厳選勝負レース(予想)を公開しております。今週末の予想にもぜひご期待ください!
今回は成長著しい若手ジョッキー・坂井瑠星騎手を取り上げます。デビュー以来安定して勝ち星を積み上げ、昨年はキャリアハイの53勝。今年もすでに18勝を挙げ、着々とその地位を固めています。
坂井騎手の素晴らしさを語る上では、やはり重賞での強さでしょう。まだGI勝ちこそないものの、重賞は通算で8勝。デビュー以来重賞で馬券を買い続けるだけで単複ともにプラスになるという勝負強さは、今後への大いなる可能性を感じさせます。
~イン突き王子からさらに進化~
実は、坂井瑠星騎手については、2020年4月に刊行した『競馬記者では絶対に書けない騎手の取扱説明書』の中でも“イン突き王子”として絶賛していました。2019年にはノーワンやドレッドノータスなどで重賞3勝の活躍。差し馬も持って来れる若手の穴ジョッキーとして、高い将来性についても言及していました。
あれから2年が経過し、現在はどうなっているのか? 結論から先に言うと、坂井瑠星騎手はさらなる進化を遂げている印象です。