競馬評論家・TARO氏による、騎手の分析を中心にした回顧&展望コラム『TAROのジョッキーズファイル』。今回のテーマは「田山旺佑騎手」です。
なお、『競馬放送局』ではTARO氏の厳選勝負レース(予想)を公開しております。今週末の予想にもぜひご期待ください!
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先週は年に一度のお楽しみ、ワールドオールスタージョッキーズ(WASJ)でした。近年は日本代表騎手の活躍が目立っていましたが、今年は海外勢が大活躍。
その中で優勝したのはドイツのリーディングジョッキー、トール・ハマーハンセン騎手でした。
ハマーハンセン騎手は昨年のドイツ競馬で2位のムルザバエフ騎手を抑え、初のリーディングを獲得。今年もリーディングを独走しており、当地では若きトップジョッキーです。
ただ、ドイツを主戦にする騎手は日本でイマイチ…というケースもこれまでにはありました。最近だとピーヒュレク騎手あたりは、日本向きではなかった印象です。
しかし、ハマーハンセン騎手は初日のWASJ第2戦で9番人気パトリックハンサムに騎乗しいきなり勝利を飾ると、翌日のWASJ第3戦でも勝利。WASJを含めた全5戦すべて人気以上の着順に持ってくる大活躍でした。
レースぶりを観ていると当たりも柔らかく、いかにも日本向きという感じ。調べてみたら身長がなんと173cmもあるんですよね。長いリーチを生かして馬をリラックスさせられるのは大きな武器。
インタビューでは日本にまた来たいと言ってましたし、短期免許でぜひ来てほしいですね。相当勝つんじゃないかなと思いますよ。来日の際には改めて取り上げようと思っています。
~ルーキージョッキー期待度ナンバーワンの田山騎手~
前回の和田陽騎手に続いてルーキー騎手を取り上げます。今回は田山旺佑騎手。
先に結論からいうと、今年のルーキー世代の中で個人的にもっとも乗れると感じているのが、この田山騎手です。