競馬評論家・TARO氏による、騎手の分析を中心にした回顧&展望コラム『TAROのジョッキーズファイル』。今回のテーマは「本を書いて発見した、地味だけど注目すべき穴騎手3選」です。
なお、『競馬放送局』ではTARO氏の厳選勝負レース(予想)を公開しております。今週末の予想にもぜひご期待ください!
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TARO氏の新刊『道中の動きが見えてくるジョッキー事典』が9/12(金)に発売されます。競馬サークルの“外”で確固たる地位を築いた著者だからこそ書ける「忖度なし」の騎手評論は必読です!
先週末は4重賞。日曜の紫苑Sでは、西塚騎手がケリフレッドアスクで逃げ切って重賞初制覇。もともと関東でデビューした西塚騎手ですが、関西に拠点を移し、藤原英厩舎の馬に騎乗するようになってから勝ち星を積み重ね、今回待望の重賞制覇となりました。
若手ジョッキーに限ると、明らかに関西の方がチャンスをもらえる現状は変わりません。昨年勝ち星を積み重ねたルーキーの高杉騎手、吉村騎手もともに関西。関東では力があっても騎乗依頼がなかなか集まらないことも多く、あの横山武騎手ですらデビューイヤーは13勝止まりでした。
西塚騎手もデビューは美浦の鹿戸厩舎でしたが、思い切って飛び出したことが現在の活躍に繋がっています。ジョッキーは寿司屋の修行とは違うので、石の上にも3年とかいって我慢していたら旬の時期(減量期間)も終わりが近づいてしまいますから、嫌なら飛び出してしまうことも大事ですね。
何か人生に通じる示唆ですね。私も嫌なことや合わない環境からはすぐに飛び出して生きて来たので、どちらかといえばサッと出ていく人にシンパシーを感じますね(笑)。西塚騎手とか、原騎手とか、応援してますよ。
さて、いよいよ明日、5年ぶりの騎手の新刊となる『道中の動きが見えてくるジョッキー事典』が発売となります。今回はタイトルにもある通り、それぞれのジョッキーがどういう考えを持っていて、どう動くかということを大きなテーマにしております。
もちろん今回も、現在JRAに所属するすべての騎手の狙いどころを徹底解析。さらに短期免許で来日するモレイラ騎手、レーン騎手、キング騎手などもしっかりページを取って取り上げています。
書くにあたっては当然すべての騎手について改めて調べて、過去のメモや記事なども見返すわけですが、今回はどちらかといえばそこまで注目していなかったものの、いろいろ見直してみたら実は狙えるポイントが多そうな、少し地味な騎手について取り上げてみようと思います。
題して「本を書いて発見した、地味だけど注目すべき穴騎手3選」ということで、3人の騎手についてみていきます。
~差しもイケるルーキーイヤー未勝利も伸びシロ大の若手~