競馬評論家・TARO氏による、騎手の分析を中心にした回顧&展望コラム『TAROのジョッキーズファイル』。今回のテーマは「プーシャン振り返り、C.デムーロは今年も期待大、アルゼンチン共和国杯展望」です。
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先週から日本での騎乗がスタートしたプーシャン騎手。ですが、正直なところデビュー週は期待したパフォーマンスではありませんでした。
「全体に仕掛けが早い」
というのが大まかな印象でしょうか。
日本の馬は欧州の馬と比べて敏感で、仕掛けるとすぐにギアが入るんですね。したがって、欧州の馬の感覚で動かすと、欧州の馬の場合は徐々にエンジンが掛かっていくのですが、日本の馬の場合は時としてすぐにトップスピードに入ってしまう(たぶん)。
まして今は東京で騎乗していますから、道中で押し上げたり、4コーナーで外から動いたりしたら、持たないんですね。先週に関してはそういう騎乗が多かった気がします。
その中で光が見えたのはアーバンシックでしょうか。やはりズブい馬を動かすのは上手い。あの馬は合っていたと思います。動きづらい内枠も良いですね。
・内枠
・ズブい馬
・東京以外
というのが現状の感覚。ただ、腕は間違いないと思うので、上手くアジャストしてきたら変わり身があるはずです。先週激推しした立場としても、日本馬での経験を積みつつ、対応してきてほしいなと思っています。
~早速C.デムーロが大暴れ~
そしてもう一人、先週末から来日したのがC.デムーロ騎手。こちらは初日に早速フェスティバルヒルで重賞を勝ち、天皇賞(秋)でも半兄・ミュージアムマイルに騎乗し2着。個人的にも天皇賞(秋)は本命に推していたので、直線伸びてくる姿には頼もしさすら感じました。
外国人騎手を狙えるかどうかの方程式って、
「騎手本人の技術」×「日本競馬への適性」
だと思うんですね。
その点でいうとC.デムーロは今やフランスリーディングに輝くなどトップジョッキーで、技術的には申し分ない。加えて日本適性も高いですから、もっとも狙える存在です。
しかもモレイラやレーンと比べると、C.デムってそこまで騎手人気しないんですよ。狙いどころを把握しておくとこれから年末にかけて有利になると思うので、改めてまとめておきます。
~C.デムーロの狙いどころはこれだ!~
というわけで、早速ですがC.デムーロの狙いどころをまとめます。
