競馬評論家・TARO氏による、騎手の分析を中心にした回顧&展望コラム『TAROのジョッキーズファイル』。今回のテーマは「ジャパンC徹底展望」です。
なお、『競馬放送局』ではTARO氏の厳選勝負レース(予想)を公開しております。今週末の予想にもぜひご期待ください!
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先週末は水道橋での“現地観戦”でした。
マイルCSは◎ジャンタルマンタルが危なげない勝利。ジャンタルマンタルはもともと類まれなレースセンスを備えた馬で、中距離の一流馬になれた可能性もある資質があります。川田騎手が騎乗したことによりマイル路線で開花しただけなので、単純に能力が違いました。
川田騎手は短距離馬やアメリカ血統を開花させることに長けたジョッキー。父も母も米国で活躍したジャンタルマンタルの才能をマイル路線で開花させるのには最適なジョッキーですから、危なげない勝利も納得。
また、15番人気の低評価を覆し3着に突っ込んだウォーターリヒトにも驚かされました。鞍上の高杉騎手は、若手の中では溜められるジョッキー。先週の展望では、
「とにかくため込んで末脚を解放させるスタイルが合っているので、高杉騎手は悪くないはず」
と書きましたが、さすがにココで通用するとは思えず消してしまいました。それにしても上手く乗りましたね。まだ重賞未勝利とはいえ、今後の伸びしろが大きなジョッキーです。
~仕掛けを待てるから芝で差せる!~
というわけで、高杉騎手の狙いどころを軽くまとめておきましょう。
現在2年目のジョッキーで、以前にも当コラムで「天下を取れる」と書きましたが、その評価は変わりません。
高杉騎手の伸びしろを感じさせるのは、今年63勝の内訳です。
