競馬評論家・TARO氏による、騎手の分析を中心にした回顧&展望コラム『TAROのジョッキーズファイル』。今回のテーマは「武豊逃げが決まると、川田騎手はほぼ来ない」です。
なお、『競馬放送局』ではTARO氏の厳選勝負レース(予想)を公開しております。今週末の予想にもぜひご期待ください!
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大阪杯は先週の展望で、
「この馬の主役はほぼ確定」
と書いた通り、◎クロワデュノールが勝利。クロワデュノールにとっては条件も状態もベストではなかったと思いますが、そこは地力の違いですよね。北村友騎手も落ち着いていました。
以前8枠で11連続好走をしたことがあるように、基本的に北村友騎手は外枠を乗りこなすのが上手いです。
通常芝は内枠有利が定番。しかし、北村友騎手は逆。
▽北村友×芝枠別成績
芝×1枠 6勝 勝率8.6% 単勝回収25円
芝×8枠 19勝 勝率15.4% 単勝回収191円
※2024年~2026年3月終了時点
差は歴然。本来有利な内枠よりも外枠が得意。その理由を考えると狙いやすいジョッキーですよね。そこを知らずに買うから、やる気なく見えたり、位置取りに憤ったりするわけです。
「俺はわかってるのに騎手はわかっていない」
という態度の人は、北村友一を疑う以前に自分自身を疑った方がいいと思います。賢明な亀谷サロンの会員の皆様においては、そういった方を見かけないので、遠慮なく書かせていただいています。
~武豊の逃げはレースを支配する~
もう1つ感じたのは、相変わらず武豊騎手の逃げの上手さですね。スッと先手を取った後のリズムの取り方。もはやレースを支配していると言っていい。後続が押し上げれば自在にペースアップするので、結局“仕掛け損”になる。したがって、その点でも慌てず騒がず中団から運ぶ北村友騎手の判断は正解でした。
通常逃げ馬が残ると、そこに乗じて好位の馬や先行馬が粘り込むと思われがちなのですが、ちょっとこれは正解か微妙なんですよね。逃げ馬が残るとむしろ外から追い掛ける馬はものすごく不利になります。
例えば、昨年の香港スプリントを押し切ったカーインライジングの外から押し上げたウインカーネリアン。強い逃げ馬の外2~3番手は本当に不利で、だいたい失速します。逆に言えばだからウインカーネリアンは次走で巻き返しました(高松宮記念7番人気3着)。
そんな武豊騎手のマイペース逃げに前半で付き合わず、待った北村友騎手=クロワデュノールが勝利。一方で、外から押し上げ行く形を取ったのが、川田将雅騎手=ショウヘイでした。
そういえば、武豊騎手のマイペース逃げのとき、川田騎手はほとんど来ないのでは? 大阪杯を観て、なんとなく過去に記憶を蘇らせるとそんなイメージが涌いてきたんですよ。ジャックドールで逃げ切った大阪杯も、川田騎手のヴェルトライゼンデは3番人気9着でしたし。
~武豊逃げとセットで来ない川田騎手~
そこで調べてみました。2025年以降、武豊騎手が逃げて連対したケースで、川田騎手が同じレースに出ていた場合、その結果がどうだったのか。
