第90回ダービーを制するのはどの馬か。熱気高まる栗東トレセンから1週前情報をお届け/東スポ・三嶋記者の美浦トレセンレポート

今週はダービー1週前取材のために栗東トレセンへ。皐月賞馬ソールオリエンスが人気を背負いそうですが、西には虎視眈々と逆転を狙う陣営が多数。今週は、ダービー出走予定の関西馬情報をお届けします。

まずは皐月賞3着馬ファントムシーフから。皐月賞では向こう正面で落鉄をしていたそう。梛木助手は『人間で言えば片方だけ靴を履いていないような状態ですから、バランスが崩れますよね』と振り返ります。それでも最後はじわじわと伸びて3着に入るんだから、能力は相当でしょう。

加えて、今回は舞台が好転。負けて強しの内容だったとはいえ、2戦2敗の中山よりも共同通信杯を制している東京のほうがこの馬には合っていそうです。

同助手も『跳びが大きい馬なので、コーナーでスピードに乗せ切れないんです。広くて直線の長いコースのほうがいいパフォーマンスができると思います』と言えば、2週続けて追い切りに騎乗した武豊騎手も『昨年も、もともと東京の2400mのほうが力を発揮できると思っていた。乗ったことはないけど、そういう意味ではファントムシーフもそう。左回りの2勝が強かったしね』と。ダービーへ向けて着々と態勢を整えています(写真は遠くからでもひと際目をひくファントムシーフです)。


▲武豊騎手が追い切りに騎乗したファントムシーフ


続いてベラジオオペラ。前走の皐月賞は単勝3番人気に推されたものの、ハイペースに巻き込まれて10着に。中間は1度放牧に出され、順調に調整が行われています。