▼先週のトピックス
・約1.7倍の馬券を的中率80%以上で当てるアプローチ
・タフな馬場では「減速耐性の低い血統」を逆張りするのが超有効な理由
・血統を馬券に利用するなら「重下手」を知ることが大事
▼約1.7倍の馬券を的中率80%以上で当てるアプローチ
3月21日(月)の中山7Rは3連複でも17万馬券。推奨馬(亀SP)ノーダブルディップが2着。
『バニシングポイントは、まず馬券圏外になる』、『3連系の相手にはマイネル(ラフィアン)のどれかは来る。能力はアドマイヤハレーが抜けているけど、馬場がかなり不利』とライブ配信(プレミアムコース限定)でも語りました。
※ライブ配信の模様
3着争い(3~5着)は、マイネルの2頭とアドマイヤハレー。的中報告も多数頂戴しました。結果的に1、3着はハーツクライ産駒。「超高配当ほどブラッドバイアスは発生しやすい」格言にも。
※プレミアムコース会員限定のFacebookグループから抜粋
常々申していることですが、亀SP(推奨レース)は総流しの期待値も高いです。今年はラッキーも重なり、亀SPから総流しの馬連回収率は221%です(これは偶々なので、年間ではもっと下がるでしょう)。
そうなる理由は、危険な人気馬を消して、残りを全部買ってもプラスになるレースを「選んでいる」からです。亀SPは「推奨レース」なのです(「推奨馬」ではなくレース選びに価値があると思っています)。
月曜中山7Rもノーダブルディップだけではなく「バニシングポイント以外の馬連全部」でも合成オッズは1.4倍。「バニシングポイント以外の3連複全部」でも合成オッズは1.7倍。
仮に(まさにシミュレーションですが)、この馬場とコース、この枠順で10回競馬をしたら、バニシングポイントが馬券対象になれるのは、どう甘めに見ても2回はないでしょう。つまり80%以上の確率で馬券対象外になったわけです。よって「バニシングポイント以外の3連複全部」は的中率80%以上。期待値は170%が見込めるわけです。
サロンで常々「血統馬券は消しでも効果がある」と言っているのは、バニシングポイントのような馬が出ている「レースを選ぶ」ことができるからです。
なお、スマート出馬表なら合成オッズは一目でわかります。大変便利なので、もしもまだ活用していない方がいたら、ぜひご利用されることをおすすめします。
▼タフな馬場では「減速耐性の低い血統」を逆張りするのが超有効な理由
バニシングポイントの血統はアンブライドルドの濃いクロスを持つエーピーインディ系。アンブライドルドとエーピーインディはいずれもスピードを持続する能力に優れています。
先週の金鯱賞を勝ったジャックドールも母父はアンブライドルド系。コントレイルも母父アンブライドルド系。グランアレグリアの母父タピットもエーピーインディ系とアンブライドルドの配合。
アンブライドルドとエーピーインディは、日本とアメリカの競馬ではスピードを持続するのに重要な血統です。しかし、欧州の芝競馬の活躍馬にはファピアノ(アンブライドルドの父)、エーピーインディを持つ馬は少ないです。
なぜなら、ファピアノやエーピーインディは急坂や急加速が要求されるコース形態、路盤を苦手としているからです。スピードの持続性には優れていますが、減速要素への耐性は低い特徴を持つのです。
バニシングポイントの前走・東京芝1800mはコーナー2つ。中山よりも高低差もありません。この日の馬場は減速要素に強い欧州血統が走ったようにタフな馬場。加えて、コーナーは4つ。急坂超えも2回。距離も2000m。距離延長。減速要素が多いコース。前走よりもタフな路盤。大幅にパフォーマンスを下げることが予想されました。
さらに、前走は藤沢厩舎として走る最後のレース。前走の方が勝負気配も当然強いです。前走より走らない要素がこれだけあるにも関わらず、バニシングポイント絡みの3連複馬券が半分近く売れているのです。こんなおいしいレースはありません。
監修させてもらった新刊「勝ち方がわかる馬券の教科書」では「100%消える1.6倍の馬が年に数回わかれば億万長者になれる」と書きました。
実際には、100%消える馬を事前に見抜くのは至難の技だと思いますが、100%とはいかなくとも高い確率で消えるチャンスレースの議論こそが「亀谷競馬サロン」の真骨頂なのです(この考え方を大手メディアではオブラートに包むこと、サロンで議論する理由も単行本には書きました)。
▼血統を馬券に利用するなら「重下手」を知ることが大事
普段は血統を重視しないファンでも「重馬場巧者」の血統を気にするファンはいます。もちろん、そのアプローチも一理ありますが、もっと重要なのは「重馬場で大幅にパフォーマンスを下げる血統」を知ることなのです。
単勝や複勝の支持率が50%以下の馬で、的中率80%以上の馬を選び続けるよりも「80%以上の確率で消える馬の合計支持率が50%以上のレース」を探すアプローチのほうが難易度は低いでしょう…(簡単だ。とまでははいいませんが)。
この考え方を共有し議論できるのは「亀谷競馬サロン」だからこその魅力なのです。
2022/03/23 (水)