初めまして、海外競馬を中心に取材をしています、フリーアナウンサーの小泉恵未です。
10月1日(日曜)にフランスのロンシャン競馬場で凱旋門賞が行われます。凱旋門賞で思い出すのは2021年、ドイツのレネ・ピーヒュレク騎手がトルカータータッソで凱旋門賞を勝利したこと。
その時、彼が手にしていたのは、先日亡くなったフィリップ・ミナリク元騎手が騎手引退を決意した時に託した鞍でした。フィリップは彼のことをとても可愛がっていて、ドイツの大きなレースを勝つたびに私に写真を送って報告してくれました。
今回はフィリップに愛され続けたピーヒュレク騎手に『凱旋門賞で雨が降ると、なぜドイツ血統の馬が強いのか』を伺いました。
▲昨年の凱旋門賞にて、レネ・ピーヒュレク騎手と
――2019年1着ヴァルトガイスト(母父モンズーン)、2020年2着インスウープ(父アドラーフルーク)、2021年1着&2022年3着のトルカータータッソ(父アドラーフルーク)。ドイツ血統の馬はどうして雨が降るとこんなに強いのでしょう? 凱旋門賞が行われるフランス・ロンシャン競馬場とドイツの競馬場に似通った部分があるのでしょうか?
『ロンシャンのコースはドイツとは全く違います。特に凱旋門賞はフォルスストレートを250m走ってから直線が現れる特別なコースですから。ただ、雨が降った時には、馬場がソフト(不良)でタフになる。これがドイツの長距離馬には非常に合っているのです』
――確かにロンシャンの不良馬場は、人間がまっすぐ歩いていても、足を取られて横にツルンと滑ってしまうような馬場。日本馬は苦戦を強いられます。もうひとつ気になるのは、イギリスのアスコット競馬場で行われるキングジョージ6世&クイーンエリザベスDS(英G1)。凱旋門賞馬でもなかなか勝てないレースです。
『アスコットの競馬場も高低差のある三角形の独特のコース。ドイツ馬にはペースが速いので厳しいレースを強いられます。ただそれでも、馬場がソフト(不良)になれば、強さを発揮できることでしょう』
雨が降るとスクラッチ(競走除外)が増える海外競馬。ドイツチームだけは恵みの雨を心待ちにしているようです。
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