▼先週のトピックス
・ハンデ戦はスマート出馬表の「ソート」と総流しフォーメーションが威力絶大!!
・バイアスとAIの関係性
・ヒトのソート+フィルターは2つまで
・騎手も傾向が明確な時に活用する
▼ハンデ戦はスマート出馬表の「ソート」と総流しフォーメーションが威力絶大!!
スマート出馬表には「ソート」(=並べ替え)機能があります。
独自の血統タイプやテンのタイムなど、スマート出馬表以外では手に入らない独自のデータが豊富にそろっています。これらのデータは、タップすることで並び替え(ソート)ができます。さらに投票機能を使えば、簡単にフォーメーションで買うこともできます。
ほとんどの競馬ファンが持っていない独自データを、ほとんどの競馬ファンが知らない独自の活用方法で、ほとんどの競馬ファンが使っていないツールで、独自に投票できるのです。
スマート出馬表は、少し使い方のコツを知っているだけでも他の競馬ファンよりも圧倒的に有利なツールです。
ハンデ戦もスマート出馬表を活用した「特定のファクターのソート」と「3列目総流し」が威力絶大です。
ハンデ戦は斤量によって、能力の均一化=接戦になることを主催者が目指す競技です。よって普段発揮しやすい能力とは別の「プラスαの要素」によって、特定のファクターに優れた馬がまとめて恵まれるケースが増えます。
また、普段と異なる斤量の影響によって人気薄が走りやすくなるので、総流しの期待値も大幅に上昇します。
このような構造から「総流し」の期待値が高くなるのです。特に3連複フォーメーションの3列目総流し。1、2列目の穴絞りの期待値が上昇します。これもスマート出馬表を使えば、期待値の高い目を簡単に買うことができます。
先週日曜の東西ハンデ戦もそうでした。
9月24日(日)阪神10R・道頓堀S(芝1200m)は、1着グレイトゲイナー(15人気)、2着メイショウエニシア(9人気)、3着ドロップオブライト(6人気)。払い戻しは、単勝12,530円、馬連88,800円、馬単248,360円、3連複143,610円、3連単2,280,600円。
このレースでスマート出馬表の「テンT」をタップすると、9メイショウエニシア、13メイショウソラフネ、4ドロップオブライトの順に並びます。
▲日曜阪神10Rのスマート出馬表。「評価順位」→「テンT」でソート
この3頭を1、2列目に置き、3列目総流しの3連複フォーメーションを100円ずつ購入するだけでも14万近く儲かってしまいます。あたりまえですが、1000円ずつ買えば140万儲かりました(笑)。
▲スマート出馬表を使った投票画面
▼バイアスとAIの関係性
同日の9月24日(日)中山9R・木更津特別(芝1600m)もハンデ戦。1着センタースリール(12人気)、2着サザンステート(7人気)、3着マイネルダグラス(8人気)。払い戻しは、単勝7980円、馬連44,610円、馬単106,170円、3連複262,690円、3連単1,774,190円。
このレースをスマート出馬表で「上がりT」をソートすると11タイセイドリーマー、14サイルーン、8サザンステート、15ミスヨコハマ、2マイネルダグラス、9センタースリールの順。
▲日曜中山9のスマート出馬表。「評価順位」→「上がりT」でソート
この中で、父が非サンデー系の馬は8サザンステート、2マイネルダグラス、9センタースリール。なんと1~3着を独占です。
▲「上がりT」でソートしたまま「血統系統」を選択
この馬券は取っていないので、後付けなのですが(なお「Mの法則」の今井さんは、このレースの上位評価4頭が1~3着でした)、阪神10Rのソートに関しては「レース前」に言っています。
阪神10Rで「レース前」に14万馬券が取れるソートパターンを推奨できたのは「スマート出馬表をどのようにソート、フィルタリングすれば馬券が取れたのか?」を、レース後に四六時中考え続けているからです。
ここ数年はフィルタリングのスピードと精度を高めるためにAIの力も借りています。そういえば、勝ち馬のセンタースリールは「亀AI」の推奨馬でした。「亀AI」もスマート出馬表のデータを学習していますから、上手に抽出できたのでしょう。
※プレミアムコース会員限定のFacebookグループから抜粋
つまり、「亀AI」とは「傾向と後付けの最適化」を追求した電卓なのです。
競馬AIエンジニアの中には「バイアスは存在しない」という宗派(笑)の人もいますが、それは「短期的な傾向よりも中期的に収束しやすい傾向を最適化する宗派」なんだろうとボクは考えています。
競馬と競馬ファンの考え方に傾向が存在しなければ、AIを活用して期待値の高い目を買うこと自体が不可能なはずです。「そうではない」と思う方がいましたら、ぜひ議論してみたいものです。
▼ヒトのソート+フィルターは2つまで
9月24日(日)の中山9R、阪神10Rに共通するのは、テン or 上がりのソート+簡単な血統タイプの「2つまで」のファクターを見ても(ひとつでも)、上位3頭中2頭が高配当で3着以内を占めていること。これは人間予想では大事な原則だと考えます。
ヒトの予想(ソート、フィルタリング)で陥りがちな罠は、いくつものファクターで結果論を語ること。これでは「絵に描いた餅」になってしまうことでしょう。
短期的なバイアスは、1つに絞った抽象的なデータで明確な傾向が出るに限ります。複数のデータを組み合わせて中期的に最適な期待値を導き出す手法は、おそらくほとんどのヒト(藤井棋士のような天才を除く)よりも「亀AI」のほうが優れています(実際、月単位でもプラス収支がほとんど)。そちらに任せるほうが楽で成果もあがるでしょう。
ただ「絵に描いた餅」を書くのは楽しいので、その一時を過ごす価値のほうが、馬券でちょっと儲かるよりも価値があるかもしれません(笑)。
▼騎手も傾向が明確な時に活用する
9月23日(土)阪神12R・3歳以上2勝クラス(ダ1800m)は、1着オーサムリザルト(1人気)、2着サイモンザナドゥ(5人気)、3着ワンダフルトゥデイ(7人気)。払い戻しは、単勝130円、馬連1280円、馬単1430円、3連複6240円、3連単16,440円。
このレースは、ワンダフルトゥデイを推奨。リアルサロンスペースの皆さまには、複勝と勝ち馬とのワイドを推奨。当日の「亀馬券プロジェクト」(亀谷敬正とサロンメンバーによる馬券共同購入企画)で、一時的にお預かりしたお金をすぐにお返ししました(笑)。
※プレミアムコース会員限定のFacebookグループから抜粋
水口騎手の買い条件については、TAROさんのコラム(※)にも書かれていましたね。
(※)参考記事
【第71回】“カネになる!”ダートの差しで魅せる水口騎手&フェブラリーSのジョッキー展望/TAROのジョッキーズファイル
亀谷競馬サロンには記事検索機能もあります。たとえば「水口」で検索すれば水口騎手のコラムが読めます。ご活用ください。
▲キーワード「水口」の検索結果
なお、ワンダフルトゥデイは「亀AI」も高期待値と判定していました。以前も書きましたが、水口騎手は「亀AI」で高期待値とされたケースの期待値が凄いことになっています。そうなる理由も想像は出来ています(デリケートな話なので、ここでは書きません(笑))。
「亀AI」は、あえて騎手を特徴量から外したバージョンも作っていますが、NARの競馬などは騎手とオッズとあるファクター(これも書きません(笑))を特徴量に使うと、より期待値の高い目を拾えるようです。
「騎手のワンファクター」でヒトでも的中できたのは、9月24日(日)中山11R・オールカマー(芝2200m)もそうでした。1着ローシャムパーク(4人気)、2着タイトルホルダー(1人気)、3着ゼッフィーロ(7人気)。払い戻しは、単勝560円、馬連1020円、馬単2620円、3連複5380円、3連単24,340円。
1着からルメール騎手、横山和騎手、戸崎騎手での決着。このレースでは、レース前に『騎手の経験値も重要。当コースを知り尽くした鞍上も有利。他では戸崎騎手、ルメール騎手、田辺騎手が上位』と解説しました。
▲スマート出馬表で確認できる同コースの「コースデータ」。「騎手」→「3着内数」でソート
なお、このレースの話題から派生して、騎手の影響度をAIで抽象化する議論もリアルサロンで行いました。このような議論は、リアルサロンでは常時行っています。興味のある方はいつでも亀谷にご質問ください。
亀谷競馬サロンは東京にありますが、亀谷は全国(海外にも)を1年中、飛び回っています。すべてのサロンメンバーの皆さんと直接お話しできる機会を作るように心がけております。全世界のサロンメンバーの皆様、お会いした時に議論したいことを、ぜひストックしておいてください。
亀谷競馬サロンの部屋(リアルサロンスペース)は、東京駅から20分ほどで到着します(東京駅の周辺のビルよりも早いです。そこも計算して設立しました)。世界屈指のアクセスだと自負しておりますので、ぜひお立ち寄りください。
2023/09/27 (水)