亀谷敬正自身が先週のレースや予想などを振り返る「先週の亀レビュー」。競馬の構造理解や次週以降のヒントなどが満載です。ぜひご一読ください!
▼今回のトピックス
・ホースマンの勘違いも利用して100万馬券を獲る方法
ホースマンの勘違いも利用して100万馬券を獲る方法
7/25(土)の札幌9Rは「亀SP」(※1)対象レース。本命のガーネットフレアが圧勝。単勝2470円、3連単は110万馬券。
▲7/25(土)の亀SP/プレミアムコース会員限定のFacebookグループから一部抜粋
ガーネットフレアは初芝でしたが、「洋芝中距離がベスト条件」とレース前に解説しました。この馬は多くの勘違いによって、今までダートを使われてきました。この勘違いは、母のスペクトロライトから始まります。
スペクトロライトの父はディープインパクト。その母バランセラは、ドイツの主流血脈の影響を受けたフランス生産馬です。米国ダートの要素は一切ありません。ベスト条件は洋芝の中距離です。
しかし、体質が弱く完成も遅かったため、スペクトロライトは古馬になってもベスト条件の洋芝中距離を使うことなく引退しました。
結果的に能力だけでダートを2勝しましたが、芝で未勝利だったこともあり、繁殖入り後は毎年のようにダート種牡馬が配合されるようになりました。
ダート種牡馬を続けて配合されたのは、おそらくスペクトロライト自身が緩いタイプだったため、その弱点を補うカタい種牡馬をつける必要もあったのでしょう。緩いタイプの芝種牡馬を配合すると、成長も遅く、スピードも出にくい馬が生まれる可能性があります。
その方針自体は正解で、マジェスティックウォリアー産駒のライトウォーリアは、ダートの交流G1も勝ちました。交流G1はヨーロッパの血統要素も問われるため、母から受け継いだ欧州要素が功を奏したのでしょう。
その流れで「ダート種牡馬」と勘違いされているニューイヤーズデイが配合されます。その結果、生まれたのがガーネットフレアです。
ニューイヤーズデイは単行本『亀谷敬正の競馬血統辞典2』でも解説したように、芝向きの馬も多く出す種牡馬です。ただし、日本で生産される多くの芝主流血統と異なるのは、「芝向きでありながら、カタさとパワーも日本の主流種牡馬より強化できる」という点です。
つまり、ニューイヤーズデイは
・典型的な米国型血統ほどダート短距離適性は高くないが、その分、芝適性が高い
・日本の芝主流血統ほど軽い芝の中距離適性は高くないが、その分、ダート適性が高い
このような特徴を持つ馬を出しやすいのです。
そして、一般馬券ファンのみならず、多くのホースマンもこの点を勘違いしていることを、当サロンのメンバーと共有しました。その結果、単勝2470円という、我々にとっては信じられない好配当を掠め取ることができたのです。
さらに、このレースを推奨した理由はあと2つあります。
ひとつは、人気馬が総じて過剰人気で走れない可能性が高いこと。もうひとつは、この時間帯は札幌しか発売されておらず(暑熱対策による番組編成)、札幌のオッズがいつも以上に甘いことです。
常々申しておりますように、馬券の控除率は基本的に一定です。しかし、同じ控除率でも土曜の午前中と日曜の後半では、「馬券上手」の人が投票する割合が変わります。たとえば、「ガーネットフレアが洋芝巧者」と知っている人の投票割合は、土曜の午前中の方が高く、日曜の午後の方が低くなりやすいです。
つまり、まったく同じレースを発売したとしても、土曜の午前と日曜の午後では、参加者の構成が異なり、形成されるオッズは違ったものになるのです。仮に、札幌が新潟、中京と同じ時間帯に発売されていたら、単勝は10倍台だった可能性も十分にあります。
このように、亀谷の推奨レースは本命候補の資質だけではなく、相手関係や馬券の売り上げも考慮して選別しています。だからこそ「推奨レース」としての馬券期待値が高くなるのです。
(※1)「亀SP」対象レース
プレミアムコース会員限定のFacebookグループ内で公開される亀谷の本命馬とレース見解。対象レースは期待値の高いレースが選定されている。
