競馬キャスター、ならびに単行本「馬場のすべて教えます2」の著者としてもお馴染みの小島友実さんによる連載『コジトモの馬場よもやま話』。
今回のテーマは「雨の影響を受けている中山芝」について。長年に渡り“馬場”を取材してきた第一人者からの馬場情報は必見です!
先週の3日間開催は、台風の影響で9月21日(月曜)の中山競馬が中止となり、代替競馬として22日(火曜)に開催されました。
その中山競馬場では20日(日曜)が111.5ミリ、21日(月曜)が258.0ミリの雨が降り、日曜と月曜の合計雨量は373.5ミリ! 中山芝コースは路盤に砕石層(小石の層)が入っており排水性が良いので、日中に稍重に回復するかなと思っていましたが、さすがにこの雨量と傷んでいる影響なのか、結局、終日馬場状態は重のままでした。
そして、今週末からは秋のGI戦線がスタート。今週末は中山競馬場でスプリンターズステークスが行われます。今年秋の中山芝コースは開幕週から毎週のように雨の影響を受けているので、状態が気になるところです。
中山競馬場では9月4日(金曜)から9月21日(月曜)まで、雨量を計測しなかったのは14日(月曜)と18日(金曜)のみ。それ以外は毎日、雨量が計測されています。
今年秋の中山競馬は“土日とも良”で施行された週が一度もなく、良で施行されたのは開幕初日の9月5日(土曜日)の午後と、19日(土曜)だけ。それ以外はすべて稍重以上の道悪での施行です。私の記憶の中でもこんなにも雨の開催を受けた秋の中山開催は近年ありません。
特に、開幕週の9月6日(日曜)に間断なく雨が降った中でレースをしたのが大きく、開催2週目には3~4のコーナー内側を中心に傷みが広がった状態でした。
それでも、先週から内側から6mの所に移動柵を設置したCコースに替わったこともあり、19日(土曜)と20日(日曜)の芝レースでは基本的には内目を通る先行系が活躍。代替競馬で行われた22日(火曜)も6つあった芝のレースの勝ち馬のうち、5頭は4コーナーで3番手以内。
重馬場で行われた影響で、特に4コーナーの内側とゴール付近の傷みが進みましたが、直線中ほどの内ラチから2~3分くらいは傷みが最小限度に留まっている印象で、実際この辺りを伸びる先行馬が残っていました。
これだけ雨の影響を受けている中で、まだ内目が伸びたのはコース替わりもありますが、秋開催は芝を張り替えたばかりの野芝のみの開催であること。それも中山芝コースの張替に使用された芝のほとんどは傷みにくい芝であるエクイターフが使用されていることも、プラスに働いていると思います。
では、今週はどんな傾向になりそうでしょうか。
