毎週日曜日更新の当連載『フロントライン』は、現代競馬のキーマンとも言えるノーザンファーム天栄の場長・木實谷雄太氏に、競馬に関するさまざまなお話を伺うロングインタビューコラムです。聞き手:亀谷敬正。
▼今回の主なトークテーマ
・イクイノックス、天皇賞・秋からの調整過程、今の状態
――先週はエフフォーリアの状態について伺いましたが、その後の状態はいかがですか?
木實谷:美浦に戻ってから最初の追い切りで、終い2ハロンを23秒台で動けていたので、春よりも良くなっているなと思っています。
イクイノックス、天皇賞・秋からの調整過程、今の状態
――では今週はイクイノックスについて詳しくお聞きしていきましょう。まずは前走後(天皇賞・秋)の状態について教えてください。
木實谷:これまで間隔を空けながら使ってきたこともあって、無理せずに次は有馬記念という流れになったのですが、こちらでは1か月間ほど順調に調整することができました。
――以前のお話では天皇賞・秋のあと、有馬記念までに疲れを取って立ち上げていくのが間に合わない可能性もある、というお話もありました。それは杞憂だったということですね。
木實谷:そうですね。むしろ一度使ったことで馬も変わってきました。
――具体的にはどこが変わってきたのでしょうか?