毎週日曜日更新の当連載『フロントライン』は、現代競馬のキーマンとも言えるノーザンファーム天栄の場長・木實谷雄太氏に、競馬に関するさまざまなお話を伺うロングインタビューコラムです。聞き手:亀谷敬正。
▼今回の主なトークテーマ
・中山金杯、京都金杯出走予定馬情報
・距離が鍵になるフェアリーSのメイクアスナッチ
・豪華メンバーが揃った初日の陣容
中山金杯、京都金杯出走予定馬情報
――今回は木實谷さんからのお年玉ということで(笑)、さっそく年明けの注目馬を教えていただきます。
木實谷:明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。お年玉になるかどうか分かりませんが(笑)、去年の成績は思ったように残すことができませんでしたが、心機一転、今年はスタートダッシュを狙って初日からいい馬をたくさん揃えました。
――まずは東西の金杯ですが、中山金杯にレインカルナティオ、京都金杯にプレサージュリフトを使われると伺っています。
木實谷:はい。中山金杯のレインカルナティオですが、前走のアルゼンチン共和国杯は着順的には11着でしたが、上がり33.8秒の脚を使っていますので、内容的にはそう悪くはなかったかな思っています。
――レインカルナティオは上がりが掛かった方が良いタイプですしね。
木實谷:そうですね。もともと中山にも実績がありますし、ここは得意の条件なので頑張って欲しいです。年齢的なものもあって、ちょっと絞りにくくなってきているので、そのあたりに注意しながら調整できればと思っています。
――プレサージュリフトは左回りのマイル狙いでしょうか?
木實谷:そうですね。
――桜花賞、秋華賞と輸送競馬で結果が出ていませんが、そもそも桜花賞は輸送というよりも状態面が整わなかったというお話でしたよね。
木實谷:そうですね。秋華賞も適性と展開面かなと。それでももうちょっと差し込んできて欲しかったところはありますけど。
――この中間の状態はいかがでしょうか?
木實谷:コンディションは安定していますし、距離的にもマイルくらいがいいと思いますので、何とかヴィクトリアマイルに向けて賞金を加算して欲しいです。
距離が鍵になるフェアリーSのメイクアスナッチ
――続いて、前回ちょっと名前が挙がったフェアリーSのメイクアスナッチについて伺います。1200m、1400mで連勝してきて今回は1600mになります。距離的にはいかがでしょうか。