毎週日曜日更新の当連載『フロントライン』は、現代競馬のキーマンとも言えるノーザンファーム天栄の場長・木實谷雄太氏に、競馬に関するさまざまなお話を伺うロングインタビューコラムです。聞き手:亀谷敬正。
▼今回の主なトークテーマ
・ノーザンファーム天栄がさらにパワーアップ!
・ワンターンコースで得られる経験、理想のレースパターン
ノーザンファーム天栄がさらにパワーアップ!
――今回はレースの振り返り的な感じではなく、伺いたかったテーマについて質問させていただきます。まず早速ですが、ノーザンファーム天栄の馬房数が増えたそうですね。
木實谷:はい、2022年の11月に新しく40馬房が完成しまして、最大で360数頭を育成することができるようになりました。
――凄い! 360頭ですか! ちなみに、スタッフの方は何人くらいいらっしゃるのですか。
木實谷:馬に触るのは80人ぐらいで、騎乗スタッフは65人ぐらいです。
――ということは、1人で5~6頭を担当しているということですよね。
木實谷:そうですね。馬房が全部埋まるとだいたいそれぐらいになりますね。
――2023年のノーザンファーム天栄、さらに注目させていただきます!
ワンターンコースで得られる経験、理想のレースパターン
――そして、過去にも話題にさせてもらっているテーマで恐縮なのですが、“競馬で得られる経験度”に関して、少し伺わせてください。
昨年夏に2歳馬や新潟競馬場をテーマにした際に伺ったのですが、ノーザンファーム天栄の調整馬は競馬を覚えさせるためにワンターンのコースをよく使うとのことでした。ワンターンのコースとそれ以外とでは、“競馬で得られる経験度”というのは変わってくるのでしょうか。