毎週日曜日更新の当連載『フロントライン』は、現代競馬のキーマンとも言えるノーザンファーム天栄の場長・木實谷雄太氏に、競馬に関するさまざまなお話を伺うロングインタビューコラムです。聞き手:亀谷敬正。
▼今回の主なトークテーマ
・プレサージュリフトなど東京新聞杯の振り返り
・乗り込み量や時計からパフォーマンス上昇を予測する
・京都牝馬S、ダイヤモンドS出走馬最新情報
プレサージュリフトなど東京新聞杯の振り返り
――まずは東京新聞杯を振り返ります。当連載でも度々話題に挙がるプレサージュリフトが3着、インダストリアが7着でした。
木實谷:プレサージュリフトに関しては、枠がついてなかったですね。ただ、よく差し込んできました。ナミュールといい勝負をしていますし、ジャスティンカフェには先着しているわけですから。改めて能力が高いと思いました。
――インダストリアについては。
木實谷:こちらも能力は高いのですが、いろいろと噛み合いませんでしたね。完成途上の段階で迎えたNHKマイルCで5着に走っていますし、GIでも戦える馬だと思っていますので、調教師の先生と連携をとりながら、こちらでも改めて鍛えていきたいと思います。
乗り込み量や時計からパフォーマンス上昇を予測する
――そして、2/5(日)の東京4Rはありがとうございました。
木實谷:スノーグレースですね。
――ノーザンファーム天栄調整馬のスノーグレース、エレボアブランシュのワンツー決着。同じく天栄調整馬のリトルポピーが1人気でしたが、当サロンの分析では危険なパターンだと考えていました。
木實谷:適性がなかったとしてもあそこまで負ける馬ではないので、状態面も含めて牧場に戻ってから精査したいと思います。
――勝ったスノーグレースは2着に5馬身差を付ける圧勝劇でした。今回はプラス16キロと大幅に体重を増やしての出走でした。