毎週日曜日更新の当連載『フロントライン』は、現代競馬のキーマンとも言えるノーザンファーム天栄の場長・木實谷雄太氏に、競馬に関するさまざまなお話を伺うロングインタビューコラムです。聞き手:亀谷敬正。
▼今回の主なトークテーマ
・サウジカップで健闘したジオグリフの振り返り
・毎日杯のキングズレイン&ノッキングポイント最新情報
・チューリップ賞・3着、ペリファーニアの今後について
サウジカップで健闘したジオグリフの振り返り
――まずはドバイ遠征組のお話を伺います。ジオグリフは前走のサウジカップで4着。初のダートで頑張りましたね。
木實谷:欲を言えば直線で左手前のまま走っていたので、手前を替えていればもうひと伸びできたのではと思いますが、スタートも決まりましたし、よく頑張りました。
――ちなみに蹄鉄は?
木實谷:スパイク鉄を履きましたよ。たしか歯が7ミリだったと思います。サウジでの追い切りの後に装着しました。
――この馬を話題にする際、毎回伺って恐縮ですが、喉鳴りはどうでしたか?
木實谷:喉鳴りの影響なのか、力負けなのかは分からないですが、最後はアップアップになりましたね。
――まあ、喉が鳴っていない馬も出走馬全頭アップアップでしたけどね(笑)。
木實谷:そうですね(笑)。喉のことがなければもしかしたら勝っていたかもしれないし、こればっかりは分かりませんね。ただ、ジオグリフにとって新たな活躍の場ができて良かったなと思います。あのメンバー相手の好走ですから、国内でもチャンピオンズCやフェブラリーSなどでもいい勝負ができるかなと思いますね。
――そしてもう1頭がドバイシーマクラシックのイクイノックスです。前回のお話では順調ということでした。
木實谷:そうですね。2月のアタマにちょっと蹄に気になるところが出ましたが、すぐに回復しています。追い切りも順調にこなして、予定通り2月23日に美浦に入厩して、3月7日から検疫厩舎に入ります。
――美浦の検疫厩舎ですよね。
木實谷:そうです。1つ目のハードルですね。検疫厩舎は木村厩舎と距離にして300mぐらいしか離れていませんが、まったく雰囲気が変わるので。アーモンドアイも体重が減ったり熱発したりとトラブルがありましたし。何とか無事にいって欲しいですけどね。
毎日杯のキングズレイン&ノッキングポイント最新情報
――ドバイは日本でも馬券が発売されます。無事に出走できること、そしてレースでの勝利を祈っています。続いて国内のレースですが、残念ながら高松宮記念には出走する馬がいません。