毎週日曜日更新の当連載『フロントライン』は、現代競馬のキーマンとも言えるノーザンファーム天栄の場長・木實谷雄太氏に、競馬に関するさまざまなお話を伺うロングインタビューコラムです。聞き手:亀谷敬正。
▼今回の主なトークテーマ
・フラワーCのカンティアーモ、楽しみな復帰戦
・ファルコンSのシュトラウス、距離を短縮する意図とは?
・スプリングS出走予定馬の最新情報
フラワーCのカンティアーモ、楽しみな復帰戦
――さっそく今週末の重賞出走馬について教えてください。まずは土曜日のフラワーCにはカニキュル、カンティアーモ、ミアネーロが出走を予定しています。なかでもカンティアーモは11月のデイリー杯以来になります。
木實谷:デイリー杯は状態が良くなったせいか、位置取りも後方になりましたし、ひっかかるような面もなくて、ちょっと物足りなかったですよね。まだ色々と課題はありますが、今回は体調がすこぶる良くなったので、これでどんな競馬をしてくれるのか楽しみです。
――エピファネイアの牝馬は難しい馬が多い印象があります。気をつけていることはありますか?
木實谷:エピファネイアに限らず、この種牡馬の産駒はこういう傾向があるから気をつけて使っていこうとか、そういうことは考えますよ。種牡馬だけではなくて、お母さんはこういう馬だったから、こういうふうに扱っていこうとか。そういったことはスタッフとも共有しています。
――木實谷さんから見て、エピファネイアの産駒はどう感じていますか?
木實谷:自己主張が強い産駒が多いとは思います。リオンディーズもけっこう自己主張が強いですし、シーザリオの仔はそのような傾向があるのだと思います。今年はサートゥルナーリアの初年度産駒も出てきますので、どういう仔が出てくるのか楽しみにしています。
ファルコンSのシュトラウス、距離を短縮する意図とは?
――自己主張といえば、土曜日のファルコンSにシュトラウスが出走します。
木實谷:馬はすこぶる調子が良いですよ。あとは自我を抑えられるかどうかだけですね(笑)。
――今回1400mに距離を短縮する意図とは?