毎週日曜日更新の当連載『フロントライン』は、現代競馬のキーマンとも言えるノーザンファーム天栄の場長・木實谷雄太氏に、競馬に関するさまざまなお話を伺うロングインタビューコラムです。聞き手:亀谷敬正。
▼今回の主なトークテーマ
・アルレッキーノ&クライスレリアーナの圧勝劇を振り返る
・今週末デビュー予定の注目2歳馬情報
・札幌2歳Sなど週末3重賞の出走予定馬情報
アルレッキーノ&クライスレリアーナの圧勝劇を振り返る
――今回は新馬戦・未勝利戦の振り返りからお願いします。まずは8/3(土)の未勝利戦(新潟芝1600m)、アルレッキーノが7馬身差の圧勝でした。期待通りの走りでしたか?
木實谷:そうですね。細かい部分を言えば、ゲートの出や先頭に立つまでのリキみなど課題が見えましたので、次に向けて修正していきたいと思います。
――新馬戦に続きハナに行きましたが、これは気性的なものでしょうか? それともスピードの違いでしょうか?
木實谷:他馬とのスピードの違いですね。本当は我慢をさせて競馬を覚えさせたいのでしょうが、多少リキみもあったので、逃げる形になりましたね。
――同日の新馬戦(新潟芝1600m)では、1番人気に推されたカネラフィーナが2着でした。
木實谷:2着でしたが、上がり最速でフィニッシュしていますし、初戦の内容としては良かったと思います。
――翌週8/10(土)の未勝利戦(新潟芝1800m)はクライスレリアーナが5馬身差の快勝でした。
木實谷:新馬戦を使って馬がかなり良くなっていましたし、道中の行きっぷりも良くなっていたので、申し分ない内容だったと思います。ただ、求めるものが大きい馬なので、最後に顎が上がってしまったところなど、課題も見つかりましたね。とはいえ、評価できる内容だったと思いますよ。
――同日の新馬戦(新潟芝1800m)では、1番人気に推されたエデルクローネがクビ差の2着でした。これは位置取りの差ですかね。
木實谷:最後はしっかり伸びてレースを終わりましたので、次に向けては良い競馬だったと思います。カネラフィーナもエデルクローネも一度使って良くなってくると思いますので、上積みをお見せできる時期でレース選択をしていきたいと思っています。
――未勝利戦を勝ち上がったアルレッキーノとクライスレリアーナは続戦ですか? 秋の東京までお休みでしょうか?
木實谷:一旦間隔をあけて、おそらく秋の東京を見据える形になると思います。
今週末デビュー予定の注目2歳馬情報
――続いては今週末デビュー予定の2歳馬について教えてください。