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ノーザンファーム天栄・木實谷雄太「フロントライン」
2024/09/08 (日)

ドゥレッツァのインターナショナルS参戦を振り返る/NF天栄・木實谷雄太~フロントライン #133

毎週日曜日更新の当連載『フロントライン』は、現代競馬のキーマンとも言えるノーザンファーム天栄の場長・木實谷雄太氏に、競馬に関するさまざまなお話を伺うロングインタビューコラムです。聞き手:亀谷敬正。

▼今回の主なトークテーマ
・ドゥレッツァのインターナショナルS振り返り
・ローズS、セントライト記念出走馬最新情報
・今週末デビュー予定の2歳馬情報



ドゥレッツァのインターナショナルS振り返り

――今回はまずドゥレッツァのインターナショナルS参戦について伺います。結果は5着でしたが、どのように受け止めていらっしゃいますか。


木實谷:馬場も日本馬向きだと思いましたし、ドゥレッツァの能力的にも勝てるレベルにあるなと思いました。今回は初の海外での調整ということで戸惑った部分がありまして、それが最後に伸び切れなかった原因の1つだと考えています。

とはいえ、そのような状況下でもあれだけ走れたわけですから、経験を積んでいけば勝負になる、それが分かったのは今後へ向けての収穫でしたね。


――調整で戸惑ったというのは環境面ですか?


木實谷:環境自体はすごく良かったですよ。良い気候のなかでトレーニングを積めたのは、この秋に向けてもプラスだったと思います。ただ、当然のこととはいえ、日本とは馬場も、馬場の素材も違うわけですから、その部分で日本にいる時と同じような調教ができなかったということですね。馬にとっては初めての海外遠征ですから仕方がない面もありますね。

今回それを経験できたのは、今後さらに成長するうえでは良かったと思います。


――インターナショナルSは馬場もコースも日本のトップホースが走りやすいレースではありますよね。


木實谷:今年もラスト5ハロンが全て11秒台のラップが続いて、トータルで57秒ぐらい。2着馬の上がり3ハロンは33.4秒ですから、これを見ても日本馬が力を出しやすい馬場だと思いました。

芝の密集度は日本よりあるのですが、芝丈は10センチぐらいでカットされていて、日本よりも短いぐらいです。路盤も堅いですし、英国のなかでは比較的走りやすい馬場でしたね。


――種牡馬になって成功するのはスピードのある馬ですから、インターナショナルSを勝つような馬が種牡馬としても活躍しているのも分かりますね。世界的にも種牡馬選定レースとして認められていますし、その後の種牡馬価値を上げるという意味でも、挑戦しがいのあるレースですよね。


木實谷:そうですね。さらに上位進出できる手応えも掴めましたので、このレースに限らず、積極的に海外のレースにも目を向けていきたいと思います。


――ドゥレッツァの次走は帰国後の状態次第になるかと思いますが、仮に次走がジャパンCだとすると、インターナショナルSからジャパンCというローテは、馬にとっても良いのではと思うのですが。


木實谷:いい間隔だと思います。あとは、インターナショナルSの前にどのレースを使うかでしょうね。宝塚記念だと間隔が詰まり過ぎますし、安田記念ぐらいがちょうどいいかなとは思いますね。安田記念を使えるぐらいスピードがあって、2000mでもこなせるタイプなら面白いと思いますね。


――種牡馬価値の面でも、賞金の面でも、安田記念→インターナショナルS→ジャパンCというのは黄金ローテかもしれませんね。報奨金の対象にもなりますし。そう考えると、アーモンドアイなら可能だったような気がしてきました。まあ、アーモンドアイは牝馬なので、種牡馬価値というより、賞金をもっと稼げたという意味になりますが。


木實谷:アーモンドアイも行っておけば良かったですね、確かにそのローテは実現可能ですし。3階級制覇を目指して(笑)。G1レベルで1600、2000、2400を勝つ馬って最近でもアーモンドアイぐらいしかいないですが、将来的はぜひ実現してみたいですね。


――期待しています。そしてアーモンドアイといえば、初仔のアロンズロッドが8月11日の新馬戦を回避しましたが、これはどのような理由だったのでしょうか?

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木實谷雄太 近影

木實谷雄太

1980年、東京都出身。東京農工大では馬術部に所属。卒業後はノーザンファームに入社。ノーザンファーム空港牧場、山元トレセン勤務を経て、現在はノーザンファーム天栄・場長として、牧場と厩舎のパイプ役を担っている。

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