競馬予想TV!などのメディアで活躍中のキムラヨウヘイ氏と、競馬雑誌・サラブレの人気長寿企画「金満血統王国」でお馴染みの大臣によるクロストークコラム『競馬“真”格言』。
今回のトークテーマは毎日杯。果たしてどのような格言が提唱されるのか、ぜひお楽しみください!
大臣: 阪神大賞典はスローだった去年から更に遅いペースになって、有力馬がみな前に付けたので、位置取りどうこうという競馬にはならなかったね。
キムラ: 阪神大賞典が差し有利だという傾向があるのは間違いないんですが、モノには限度があるので、稀に1000m通過が63秒台のスローになった時は前残りもある、という話もしました。
今年は1000m通過が64秒9。これは異例の超スローですよね。こういう騎手サイドの意識次第でどうにでもなり得る傾向については覆されることも当然あると思いますし、そういうのが増えている辺りは騎手の工夫が窺える最近の競馬だと思います。
ジャスティンパレスはルメール騎手なので差す競馬をするはず、という話もしましたけど、結果的に内枠からさっと逃げ馬の後ろに付けました。ただ、ペースを考えたらかなり抑える競馬はしてるんですよ。前走の有馬記念とは大体同じ3番手の位置取りでしたが、当時とは対照的にきちんと馬の脚を溜める競馬はできていたので、ルメール騎手らしい騎乗だなと思いました。
大臣: 確かにそうだね。それでしっかりジャスティンパレスの末脚を活かしていた。
キムラ: ボルドグフーシュは、今回、もし下手な騎手が乗っていたら、まず位置取りありきで後方から競馬をして脚を余す危険もあったと思うんですけど、ペースを判断して6番手につけた川田騎手はさすがだなと思いました。
大臣: ボルドグフーシュは、この馬としてはいつもよりかなり前で競馬をしたけど、勝負所でマクッて行くというのはいつも通りの競馬ではあったよね。
キムラ: 今年の阪神大賞典は超スローで、有力馬がみな前に付けはしましたが、ジャスティンパレスとボルドグフーシュは自分の持ち味を活かす競馬ができていたと思います。
大臣: 結局、人気の4歳馬2頭のワンツーだった。現4歳の牡馬はレベルが高いという話は去年から散々してきたのに、和田騎手が好きなもんで、つい6歳のディープボンドに◎を打ってしまい大失敗だったよ(笑)。今週の日経賞も頭は4歳馬のアスクビクターモアかな?
それでは毎日杯の真格言にいこう。今週はG1の高松宮記念が行われるけど、中京芝1200m重賞の基本的な考え方はセントウルSを取り上げた回を参照してもらえれば。
▼参考記事
セントウルSが行われる中京芝1200mの今後も使える狙い方!/キムラヨウヘイ×大臣 ~競馬“真”格言~
ここで触れてない話を付け加えると、中京芝1200mは基本的に内枠有利だってことだよね。
キムラ: そうですね。最近だと淀短距離Sなんかもそうでしたが、内有利な馬場ではない時でもそういう傾向があります。加えて、最近の中京芝の重賞は圧倒的に内枠有利ですから。今週末は雨の影響で馬場については予断を許さないですが、それでも内に張るべきと見ています。
大臣: ファルコンSも内枠から狙うべきという話を先週ちらっとしたけど、キムラ君は2枠のカルロヴェローチェを本命にしてしっかり馬券を獲ったみたいだね。
キムラ: これで中京芝の重賞では10レース連続で1枠か2枠の馬が馬券になっています。高松宮記念でもこの傾向は続くと思いますよ。