競馬予想TV!などのメディアで活躍中のキムラヨウヘイ氏と、競馬雑誌・サラブレの人気長寿企画「金満血統王国」でお馴染みの大臣によるクロストークコラム『競馬“真”格言』。
今回のトークテーマはマイルCS。果たしてどのような格言が提唱されるのか、ぜひお楽しみください!
なお、『競馬放送局』ではキムラヨウヘイ氏の重賞予想、平場推奨馬を公開しております。今週末の予想にもぜひご期待ください!
大臣:先週のデイリー杯2歳Sはロンドボスが回避して、実質3頭立てのようなレースに。推奨したドラゴンブーストは一応2着に来たけど、何か語ることはある?
キムラ:レース自体はほとんど1勝クラス戦ということで、特に語ることはないですけど、勝ったランフォーヴァウの鞍上は坂井騎手。まだ9年目なので若手騎手のカテゴリーに入りますし、福永調教師も1年目の若手ですよね。
大臣:ああ、そうだったね。
キムラ:若手騎手&若手調教師(1年目)コンビのワンツーで、真格言はドンピシャと言えばドンピシャでした(笑)。
大臣:2歳重賞で若手騎手や若手厩舎の馬に注目というのはこのレースに限った話ではないので、今後も頭に入れておきたいね。ところで騎手と言えば、エリザベス女王杯はC.デムーロ騎手が勝ったけど。以前、京都芝2200mはトリッキーなコースなので、短期免許の外国人騎手は危ないという話をしたよね。
キムラ:正確に言うと、同じ芝2200mでも阪神は外国人騎手向きの特注コース。京都は日本人騎手でも太刀打ちできるコース、という話をしました。競馬放送局の予想内でも『C.デムーロ騎手レベルの騎手が割引ということにはもちろんなりません』とは釘を刺しておいたのですが。
短期免許の外国人騎手でも、普段は関東で乗ることが多く、京都芝2200mの経験が少ないムーア騎手やマーカンド騎手は強調できない騎手になりますが、C.デムーロ騎手は関西を主戦場にしてる騎手で、京都の経験と実績もかなりありますので、京都芝2200mでも割り引く必要がないどころか、格上の騎手という扱いをすべきでしたね。
ついでに、勝ったスタニングローズはキンカメ産駒でしたけど、去年のマイルCSの真格言(マイルCSは11月後半の京都開催における血統傾向の変化に要注意)で、「11月の京都芝はキンカメ系向きの馬場になる」という話をしました。
今年もキンカメ産駒は10月までは京都芝で1勝もしてなかったんですが、11月に入った途端、先週2勝してましたよね。
大臣:土曜の12Rでキングサーガが2年10か月ぶりに勝ってたよね。スタニングローズも2年ぶりの勝利。この日は福島記念もアラタが勝ってたけど、この馬も1年2か月ぶりの勝利。アルゼンチン共和国杯を勝ったハヤヤッコも2年2か月ぶりの勝利だった。これをきっかけに京都芝に限らず、先週からキンカメ産駒の大復活祭だね。
あと騎手で言えば、日曜京都のルメール騎手。エリザベス女王杯では珍しく内で詰まって下手を打ってたりして、この日のルメール騎手はおかしかったという声もあったけど、日曜はメイン以外、ルメール騎手が乗ってるから人気になってる危なそうな馬ばかり。そう思ってみんな消したら、案の定【0-0-1-6】で1頭も連対がなかった。日曜不振だったのはルメール騎手の問題じゃなくて、馬の問題だと思ったけど。
キムラ:この日のルメール騎手が乗った馬は、10R、11Rが木村厩舎の馬で、それ以外は全部、関西馬だったんですよ。
大臣:あ、ホントだね。そのことは気づいてなかったよ。
キムラ:実は10月12日もルメール騎手は京都で騎乗し、すべて3番人気以内で【0-1-0-5】と飛びまくってました。この時は6頭中4頭が関西馬。2着に来たのも関西馬でしたけど、この2日間乗ってた関西馬たちがほぼ乗り替わりなんです。
大臣:ああ、確かそうだね。
キムラ:ルメール騎手は関西馬より関東馬の成績(勝率、複勝率、回収率全て)がほぼ1割増しになります。いつも乗ってる関東のお手馬不在で回ってきた乗り替わりの関西馬は、それほど信用できないんでしょうね。
大臣:乗り替わりの関西馬が多くても、菊花賞の日は京都でよく馬券になってたから、一概に京都でG1がある日のルメール騎手は危ないと決めつけられないけど、今週の日曜京都も気をつけてルメール騎手を見ていきたいね。それではマイルCSの真格言にいきましょう。