競馬予想TV!などのメディアで活躍中のキムラヨウヘイ氏と、競馬雑誌・サラブレの人気長寿企画「金満血統王国」でお馴染みの大臣によるクロストークコラム『競馬“真”格言』。
今回のトークテーマは11/3(月・祝)に行われるJBC競走から、JBCスプリントとJBC2歳優駿です。果たしてどのような格言が提唱されるのか、ぜひお楽しみください!
なお、『競馬放送局』ではキムラヨウヘイ氏の重賞予想、平場推奨馬を公開しております。今週末の予想にもぜひご期待ください!
大臣:アルテミスSは馬格があって真格言的には買いだけど、ちょっと危ないんじゃないかと言ったマルガが1番人気5着。
キムラ:マルガの敗因はモーリス産駒だから、ということで済ませていいと思いますね。
大臣:これでモーリス産駒の2歳重賞の1番人気の成績は【0-1-1-5】。まだ一度も勝ってないんだよね。
キムラ:サウジアラビアRCの時にも言いましたが、モーリス産駒は2歳重賞の出走頭数が多いのでそこそこ馬券にはなります。
大臣:アルテミスSも9番人気2着と穴になったミツカネベネラはモーリス産駒だった。
キムラ:でも、モーリス産駒は強い馬ほど気性の危うさを秘めているので、人気馬ほどアテになりません。今回のマルガはそのパターンでしたが、2歳重賞を人気で凡走しても、3歳や古馬になってから強くなる馬はいますから。マルガはそういう点で期待は持てると思います。
大臣:そもそもモーリス自身がそういう馬だったもんね。新馬戦を楽勝した後、単勝1.5倍の京王杯2歳Sで6着(この時は出遅れ)。3歳の前半も折り合いに不安があってパッとせず、4歳になり本格化。4連勝で一気にGI馬になった。
キムラ:まさに晩成タイプの馬でしたよね。
大臣:そして菊花賞は、キムラ君が推奨した間隔が開いてた2頭、エネルジコが1着、エキサイトバイオが3着。4着のゲルチュタールは大型馬で、馬体重的に軽視と言ったけど、前走が夏の新潟で間隔が開いてる馬だった。キムラ君はエネルジコとエキサイトバイオの2頭にしか印を打ってなかったね。
キムラ:はい。先週、エリキングには印を打たないと言ってしまったので(笑)。
大臣:エリキングは勝ったルメール騎手の後ろをずっと回ってきた川田騎手の立ち回りがうまかったね。
キムラ:なおかつ、勝負所でゲルチュタールを外に出させないように蓋をしてたのもうまかったと思います。
大臣:キムラ君はエネルジコの単勝、エキサイトバイオの複勝、このワイドを取ったみたいだけど、俺はエキサイトバイオの複勝だけ取ったよ(笑)。
しかし、「菊花賞は前走から間隔が空いていれば空いているほどいい」という真格言は非常に強力だよね。しかもこのことはキムラ君以外から一切聞いたことがない。みんなに全然バレてないってことだよね。
キムラ:そうですね。厩舎関係者に菊花賞は間隔を空けて臨んだ方がいいという感覚がまだないと思うんですね。神戸新聞杯かセントライト記念を叩いて菊花賞にいくものだとみんな思ってるから、未だにそれが王道のローテーションになってますけど。おそらくトップホースはダービーから直行というのが、いまは菊花賞の一番いいローテーションになってると思います。
エリキングは神戸新聞杯を使って勝ち、それで菊花賞でも好走しましたけど、神戸新聞杯が相当に余裕残しの状態でしたよね。それが良かったんだと思います。
大臣:それではJBCスプリント、JBC2歳優駿の真格言にいきましょう。
