競馬キャスター、ならびに単行本「馬場のすべて教えます」の著者としてもお馴染みの小島友実さんによる連載『コジトモの馬場よもやま話』。
今回のテーマは今週末に宝塚記念が行われる「阪神芝」について。長年に渡り“馬場”を取材してきた第一人者からの馬場情報は必見です!
今週は上半期の総決算、宝塚記念が行われますね。ドバイから帰国初戦となるイクイノックスを中心に楽しみなメンバーが揃いました。
5月30日配信の当コラムでもお伝えしたように、近年の宝塚記念はBコース1週目か2週目の施行で、コース替わりから間もない比較的良い状態で行われていましたが、今年はBコース4週目の最終週に実施されます。これがどのような影響を与えるのか。今年の宝塚記念のポイントの1つになりそうです。
▼参考記事
3回阪神開催、芝コースはBコースです/コジトモの馬場よもやま話
宝塚記念の馬場がどうなりそうかをお伝えする前に、先週の芝の傾向を振り返っておきましょう。先週、阪神芝のレースは11鞍行われ、逃げ2勝、先行5勝、中団1勝、後方2勝、マクリ1勝。勝ち馬11頭中8頭は4コーナーで4番手以内。近年の阪神芝の傾向らしく、1着は先行系が優勢でした。
ただし、先週の土曜日は後方にいた馬が2勝していましたし、2着や3着には差し系が台頭。最後の直線では、基本的にはまだ内目が伸びるものの、先々週より差し系の出番が増えて、少し外目も伸びていました。枠は2枠~4枠が5勝。5枠~8枠が6勝。1枠馬の勝利はなかったものの、枠の有利不利はなかった印象です。
次に近年の宝塚記念の傾向を振り返ります。