競馬キャスター、ならびに単行本「馬場のすべて教えます」の著者としてもお馴染みの小島友実さんによる連載『コジトモの馬場よもやま話』。
今回のテーマは「阪神芝」について。長年に渡り“馬場”を取材してきた第一人者からの馬場情報は必見です!
今週から阪神開催が始まりますね。去年と一昨年は変則開催の影響でこの時期はまだ中京で開催が行われていたので、6月1週目に阪神開催が行われるのは2020年以来です。
4月16日に2回阪神開催が終了。それから約1か月半。芝コースではどんな作業が行われたのでしょうか。阪神競馬場、馬場造園課の担当者を取材したところ、『第2回阪神競馬終了後、開催で傷んだ箇所の蹄跡補修と洋芝の追加播種を行いました』と話していました。また例年通り、2回開催後にバーチドレンによるエアレーション作業を実施(時期は2020年の時と同様に4月下旬)。『部分的に前開催までの傷みが残っていますが、概ね良好な状態です』とのこと。例年と同じようなコンディションで開催を迎えられそうです。
ただし、今年の3回阪神開催。2020年までと違う点があります。それは“4週間すべてBコース”ということ。2020年までの3回阪神開催では4週間のうち、前半はAコースを使用し、宝塚記念を含んだ後半はBコースを使用するのがパターンでした。ではなぜ、今年はすべてBコースなのでしょう。この理由についても阪神の馬場担当者に聞きました。