競馬キャスター、ならびに単行本「馬場のすべて教えます」の著者としてもお馴染みの小島友実さんによる連載『コジトモの馬場よもやま話』。
今回のテーマは「中京芝のコース替わりと高松宮記念の関係性」について。長年にわたり“馬場”を取材してきた第一人者からの馬場情報は必見です!
今週末は中京競馬場で今年初めての芝GIレース・高松宮記念が行われます。絶対的な存在がいないスプリント路線。実力差が接近しているからこそ、馬場や枠順が勝敗に影響しそうです。
先週の中京芝レースは13鞍組まれ、逃げ3勝、先行7勝、中団2勝、後方1勝(土日とも良馬場)。勝ち馬13頭中10頭は4コーナーでは4番手以内で、開幕週より先行系が台頭。そして、開幕週同様に直線では内目が伸びるコンディションでした。
なお、差し系の3勝中2勝はミドルペースで、基本的には先行系が優勢。その要因としては、含水率平均が開幕週より少し低くなり、乾いていたことも影響したのかなと個人的には思っています。
3月5日配信の当コラム(今開催前は張替作業を行っていない中京芝)でも書きましたが、今年は1月の中京開催がなく、この3月が今年初めての開催です。そのため、使用コースが例年とは少し異なっています。
その中で気に留めておきたいのは、例年の高松宮記念はBコース替わり週に行われますが、今年はBコース3週目になるということです。では、どうしてこうなったのでしょうか。