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競馬キャスター大澤幹朗のココだけのハナシ
2023/05/18 (木)

目黒競馬場と東京優駿・前編/大澤幹朗の競馬中継ココだけのハナシ

いよいよ今週末は優駿牝馬(オークス)、そして来週末は東京優駿(日本ダービー)が行われます。舞台の東京競馬場は今年、開場90周年を迎えました。一方、優駿牝馬は今年で84回目、東京優駿は90回目です。

オークスは、1938年の創設から第5回までは阪神(鳴尾)競馬場、第6回は京都競馬場で行われ、「阪神優駿牝馬」というのが当初のレース名でした。「優駿牝馬(オークス)」として東京競馬場を舞台に行われるようになったのは1946年の第7回からです。

これに対し、日本ダービーは今年90周年の東京競馬場で全90回が行われていると思われがちですが、東京競馬場で行われるようになったのは1934年の第3回からでした。東京競馬場の年数と日本ダービーの回数が同じなのは、太平洋戦争の影響で1945年と46年の2年間、レースが中止になったためです。なお、オークスも1944年と45年のレースが中止となっています。

第1回と第2回の日本ダービーが行われた舞台は目黒競馬場です。東京府荏原郡、現在の東京都目黒区下目黒にあった1周1マイル、右回りの競馬場でした。

日清・日露戦争を受けての馬匹(ばひつ)改良の必要性から、明治政府が、認可した法人に限って馬券発売を黙許していた時代の1907年に日本競馬会が開設しました。この日本競馬会とは、1936年に全国11競馬倶楽部を統合して設立され、のちの日本中央競馬会の元となった同名の日本競馬会とは別の組織で、目黒競馬場を開設し運営した団体です。役員には武彦七(武豊騎手や武幸四郎調教師の曾祖父)も名を連ねていました。

当時、明治政府は全国16の競馬法人を認可しましたが、関東では、根岸(横浜)競馬場の日本レースクラブ、安田伊左衛門らが設立した池上競馬場(現在の東京都大田区)の東京競馬会、目黒競馬場の日本競馬会、板橋競馬場(現在の東京都板橋区)の東京ジョッケー倶楽部、川崎競馬場(現在の川崎競馬場と同じ場所にあった初代川崎競馬場)の京浜競馬倶楽部、松戸競馬場(現在の千葉県松戸市)の総武競馬会の6団体が競馬を開催していました。

これらの競馬場は黙許された馬券発売によって賑わいを見せました。しかし、高額な賭け金や不正の多発が問題視されたほか、出走馬の質が雑多で馬匹改良という目的と大きくかけ離れていたことから、明治政府は1908年10月、居留外国人中心の運営で黙許以前から馬券を発売していた日本レースクラブ(根岸)を含む全国の競馬法人に対し馬券発売の禁止を通達しました。

馬券発売禁止と1923年の「旧競馬法」成立については、去年の6月に投稿した当コラム「安田伊左衛門のハナシ」でも触れていますので、よかったらご覧ください。

▼参考記事
安田伊左衛門のハナシ/大澤幹朗の競馬中継ココだけのハナシ


馬券発売禁止で経営に大打撃を受けた東京周辺の東京競馬会(池上)、日本競馬会(目黒)、東京ジョッケー倶楽部(板橋)、京浜競馬倶楽部(川崎)の4競馬法人は、1910年5月、合併して東京競馬倶楽部を設立しました。開催競馬場は交通や地勢の面で優れていた目黒競馬場とし、他の競馬場は廃止。馬券発売が禁止される中、馬匹改良目的に政府から支出された補助金と入場料を支えに競馬を開催していました。

目黒競馬場は東京唯一の競馬場として重要な役割を果たしました。大正天皇が4度、昭和天皇が皇太子時代に2度行啓され、帝室御賞典競走も施行されていました。帝室御賞典競走は天皇賞の前身で、春は阪神(鳴尾)競馬場、秋は目黒競馬場で行われ、距離は1マイル~1800mでした。また、各競馬倶楽部の垣根を越えてトップホースが一堂に会する「連合競走」も行われました。後に阪神(鳴尾)と京都でも開催されるようになった連合競走は距離が2マイルで行われていて、天皇賞が3200mで行われたのはこれを引き継いだためと言われています。

そして、1923年の旧競馬法公布と馬券発売の再開、さらに東京優駿大競走(日本ダービー)創設と続いていくわけですが、この続きはダービー週の次回にしようと思います。

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大澤幹朗 近影

大澤幹朗

1973年9月22日生まれ。千葉県出身。IBC岩手放送アナウンサー時代に岩手競馬のレース実況に携わり、メイセイオペラら名馬と出会う。2003年にフリー転身後、2006年よりグリーンチャンネル中央競馬中継キャスターに。2013年からは凱旋門賞など海外中継も担当。そのほか、WOWOWヨーロッパサッカー実況アナウンサーとしても活動中。

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