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競馬キャスター大澤幹朗のココだけのハナシ
2025/01/30 (木)

3歳牝馬の年度代表馬/競馬キャスター大澤幹朗のココだけのハナシ

競馬キャスター・大澤幹朗氏がお届けする、知れば競馬の奥深さがより味わえる連載『競馬キャスター大澤幹朗のココだけのハナシ』。

今回のテーマは「アメリカ競馬2024年度の年度代表馬・ソーピードアンナ」です。



2024年度のJRA賞授賞式は27日に都内で行われましたが、アメリカ競馬の年度代表表彰であるエクリプス賞の発表と授賞式は、これよりも前の23日(現地時間)、フロリダ州パームビーチで行われました。

全米サラブレッド競馬協会(NTRA)の役員、全米競馬記者協会、デイリーレーシングフォーム紙の記者による投票によって選出されるエクリプス賞。その名は、サイアーラインを遡れば98%までもがたどり着くとされる18世紀の種牡馬エクリプスからつけられています。

54回目のエクリプス賞。2024年度の注目の年度代表馬は、ソーピードアンナ(Thorpedo Anna)が、最優秀3歳牝馬とともに選出されました。

ケネス・マクピーク調教師が管理する3歳牝馬ソーピードアンナは、ブライアン・ヘルナンデス・ジュニア騎手を背に、春から初夏にかけてケンタッキーオークス、エイコーンS、コーチングクラブアメリカンオークスと3歳牝馬路線でGIを3連勝し、ニューヨーク牝馬二冠を達成しました。

その後はニューヨーク牝馬三冠ではなく8月のGI・トラヴァーズSで同世代の牡馬と争いアタマ差の2着。2024年の敗戦はこれだけで、秋はGI・コティリオンSとGI・ブリーダーズカップディスタフを連勝し、年間成績は7戦6勝(GIを5勝)でした。

牝馬のエクリプス賞年度代表馬選出は2011年のハヴルデグレイス以来で史上7頭目。3歳牝馬が選ばれたのは2009年のレイチェルアレクサンドラ(父・メダグリアドーロ)以来15年ぶり史上2頭目です。また、ソーピードアンナが5勝したGIはすべて牝馬限定戦で、牡牝混合GI勝ちのない3歳牝馬が年度代表馬に選出された初めてのケースとなりました。

ソーピードアンナの父Fast Anna(ファストアンナ)は、競走馬時代はGI・キングズビショップSの2着があるものの、重賞未勝利。父がMedaglia d’Oro(メダグリアドーロ)、母は2006年のBCジュヴェナイルフィリーズを勝った米2歳牝馬チャンピオンのDreaming of Annaという血統が期待された種牡馬でした。残念ながらファストアンナは、ソーピードアンナが生まれた2021年に10歳の若さでこの世を去っています。

一方、ソーピードアンナの母の父はアンクルモー(Uncle Mo)で、これは2歳上のウィルソンテソーロ(父・キタサンブラック)と同じです。アンクルモーは去年12月、左前足のケガが原因で安楽死となっています。

去年のBCディスタフを勝利後、あごの骨片を除去する手術を受け無事に成功したソーピードアンナは年内はケンタッキーで過ごし、現在は南フロリダに移動して調整中ということです。

今年は、3/8にオークローンパーク競馬場(アーカンソー州ホットスプリング)で行われるGII・アゼリS(4歳以上牝馬、ダート8.5ハロン)から始動すると発表されました。その後は同じくオークラウンで行われるGI・アップルブロッサムH(4歳以上牝馬、ダート8.5ハロン)に出走する計画で、ノミネートされているドバイワールドカップへの参戦は、ほぼなさそうです。

今年も、まずは牝馬相手のレースが続きそうですが、4歳になったソーピードアンナがどんな走りを見せてくれるのか。また、サウジでの再戦が見られそうなシエラレオーネとフォーエバーヤングや、BCクラシック後に後肢の手術を受け休養中のフィアースネスといった同世代の牡馬との対決は見られるのか。

オーストラリアのレジェンドスイマーであるイアン・ソープの愛称「ソーピード(Thorpedo)」(魚雷を意味する「torpedo」から)の名を持つ現役最強牝馬の2025年の走りに注目です。

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大澤幹朗 近影

大澤幹朗

1973年9月22日生まれ。千葉県出身。IBC岩手放送アナウンサー時代に岩手競馬のレース実況に携わり、メイセイオペラら名馬と出会う。2003年にフリー転身後、2006年よりグリーンチャンネル中央競馬中継キャスターに。2013年からは凱旋門賞など海外中継も担当。そのほか、WOWOWヨーロッパサッカー実況アナウンサーとしても活動中。

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