競馬キャスター・大澤幹朗氏がお届けする、知れば競馬の奥深さがより味わえる連載『競馬キャスター大澤幹朗のココだけのハナシ』。
今回のテーマは日本でも馬券販売が行われる9/13(土)のアイリッシュチャンピオンステークス有力馬情報です。
昨年に続きシンエンペラー(牡4/栗東・矢作芳人)が出走するアイリッシュチャンピオンステークス(G1)は、現地時間13日の土曜日にアイルランド・ダブリン州にあるレパーズタウン競馬場の芝2000mを舞台に行われます。2年連続で日本での海外馬券も発売されます。
大手ブックメーカー「ウィリアムヒル」の前売り1番人気は、2.25倍でドラクロワ(牡3/愛 A・オブライエン)です。
日本でも馬券が発売された前走インターナショナルS(G1)では、ラビットを配したゴドルフィンの戦略に屈して2着。2走前のエクリプスSで負かしたオンブズマンに逆に3馬身半差をつけられてしまいました。「オンブズマン不在」となった地元での今回は負けられない一戦です。
2番人気はアンマート(騙7/英 O・バローズ)で5.0倍です。去年10月、重馬場の英チャンピオンS(G1)でカランダガン、エコノミクス、ロスアンゼルスらを相手に勝利した重馬場巧者。
今季は2走前のタタソールズゴールドC(G1)、前走のプリンスオブウェールズS(G1)と連続2着。馬場を嫌ってエクリプスSやインターナショナルSを回避し、今回は3か月ぶりのレースになります。鞍上は落馬負傷の主戦ジム・クロウリーに替わり、クリス・ヘイズ騎手が務める予定です。
オッズ5.5倍の3番人気はザーラン(牡3)。管理するのは元アイルランドのリーディングジョッキーで、短期免許やワールドスーパージョッキーズシリーズなどで来日経験があり、1996年にティマリダで騎手として愛チャンピオンSを制しているジョニー・ムルタ調教師です。
アガ・カーンスタッドの自家生産馬ザーランは、重賞初挑戦のロイヤルアスコットのキングエドワード7世S(G2)で2着に好走すると、前走のロイヤルホイップS(G3)は2馬身差の快勝で重賞初制覇。5戦3勝2着2回と底を見せていません。
シンエンペラーは7.0倍の4番人気です。去年はフランス・シャンティイから遠征して勝ち馬エコノミクスからクビ+3/4馬身差の3着。今年は帯同馬のジャックオダモとともにカラ競馬場のリチャード・ブラバゾン厩舎に入って、今週からはパートナーの坂井瑠星騎手も合流し調整が進められています。
兄ソットサスが凱旋門賞を制したのと同じ4歳秋を迎え、今年も愛チャンピオンS→凱旋門賞→ジャパンカップというローテーションで、悲願のG1タイトル獲得をめざします。
前走タタソールズゴールドC(G1)4着以来3か月半ぶりのレースとなるホワイトバーチ(牡5/愛 J・マーフィー)が9.0倍で5番人気。稍重~不良馬場での戦績は、去年のタタソールズゴールドC優勝や、3歳時の今回と同舞台バリーサックスS(G3)勝ちなど「4.0.0.1」。馬場状態や展開次第で侮れません。
レースの模様は、土曜日の25時(日曜午前1時)からグリーンチャンネルで生中継。私が進行を務めます。今週末も、ぜひ欧州の競馬にご注目ください!
▼9/13(土)25:00~
2025愛チャンピオンS中継
