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競馬キャスター大澤幹朗のココだけのハナシ
2025/10/30 (木)

2025ブリーダーズカップの見どころ/競馬キャスター大澤幹朗のココだけのハナシ

競馬キャスター・大澤幹朗氏がお届けする、知れば競馬の奥深さがより味わえる連載『競馬キャスター大澤幹朗のココだけのハナシ』。

今回のテーマは「2025ブリーダーズカップの見どころ」です。



昨年に続き、カリフォルニア州サンディエゴ近郊のデルマー競馬場を舞台に行われるブリーダーズカップの開催が、日本時間の土曜早朝と日曜早朝に迫ってきました。

2日間合計で14のG1レースが行われるアメリカ競馬の祭典に、今年は6頭の日本調教馬が出走します。

※BCフィリー&メアスプリントに出走予定だった大井のフェブランシェは取消。BCターフスプリント補欠のピューロマジックが繰り上がりでの出走となれば7頭。

また、2日目に行われる「BCクラシック」「BCマイル」「BCフィリー&メアターフ」の3競走は日本での馬券発売も行われます。そこで、日本調教馬出走レースや馬券発売レースを中心に注目レースのみどころをまとめました。


初日・11/1(日本時間の土曜早朝)

◆8R 発走8:05(日本時間)
BCジュベナイルフィリーズターフ(G1)
2歳牝馬 芝1600m

日本からスウィッチインラヴ(坂井瑠星/栗東・矢作芳人)が出走します。8月に中京芝1600mの新馬戦を勝利した後、前走9/20阪神芝1600mのOP野路菊Sが2着だったコントレイル産駒。モーニングライン(主催者想定の単勝オッズ)は21.0倍と、13頭中9番人気タイの評価です。

1番人気はモイグレアスタッドSとフィリーズマイルのG1連勝を含む4連勝中のプリサイス(C・スミヨン/A・オブライエン)で2.2倍。地元アメリカのタイムトゥドリーム(I・オルティスJr/T・プレッチャー)が6.0倍の2番人気で続いています。

また、米西海岸を拠点にしているミルコ・デムーロ騎手はG3サーファーガールSで米国での重賞初勝利をあげたブレイヴデブ(R・マンデラ)とのコンビで初めてのブリーダーズカップに騎乗します(モーニングライン21.0倍)。


2日目・11/2(日本時間の日曜早朝)

◆4R 発走4:00(日本時間)
BCフィリー&メアスプリント(G1)
3歳以上牝馬 ダ1400m

大井・藤田輝信厩舎の5歳牝馬フェブランシェが吉原寛人騎手とのコンビで出走予定でしたが、主催者サイドの獣医師の判断で出走が許可されなかったということで出走取消となってしまいました。

父がリアルスティールで、2歳上の半姉は2023年の凱旋門賞4着のスルーセブンシーズという海外に強い血統でもあり期待していたのですが残念です。

なお、モーニングライン1番人気は、フェブランシェと同じ芦毛の5歳牝馬で、G1ビホルダーマイルSを含め重賞5勝の実績があるスウィートアステカ(J・ヘルナンデス/R・バルタス)で3.0倍です。


◆5R 発走4:41(日本時間)
BCターフスプリント(G1)
3歳以上 芝1000m

日本からインビンシブルパパ(牡4/佐々木大輔/美浦・伊藤大士)が出走します。父Shalaaの豪州産馬で、ここまで10戦6勝。前走、8月のCBC賞(GIII)では佐々木大輔騎手との初コンビで重賞初制覇を果たしました。モーニングラインは21.0倍の12頭中9番人気タイの評価です。

モーニングラインは、4.5倍で重賞3勝の7歳騙馬モトーリアス(A・フレス/P・ダマート)、5.0倍でG1ジャイプールSなど重賞3勝で去年の同レース3着馬エージーバレット(J・ヴェラスケス/R・バルタス)の地元馬2頭を上位評価。

6.0倍で前走カラの芝1000mのG1フライングファイブSを勝ったアイルランド調教馬アリゾナブレイズ(D・イーガン/A・マレー)、7.0倍で前走が重賞初勝利だった地元の4歳騙馬リーフランナー(T・ガファリオン/D・ファウケス)らを続いています。

また、今年のアイビスサマーダッシュをルメール騎手とのコンビで勝利し重賞3勝目をあげたピューロマジック(牝4/O・マーフィー/栗東・安田翔伍)は補欠馬リストの筆頭に名を連ねており、1頭除外馬が出れば繰り上がりで出走が叶う状況です(モーニングライン21.0倍)。


◆6R 発走5:21(日本時間)
BCスプリント(G1)
3歳以上 ダ1200m

去年から日本のCygamesがレーススポンサーになっているBCスプリントに、今年はアメリカンステージ
(牡3/坂井瑠星/栗東・矢作芳人)が出走。今年の春先は中東に遠征したInto Mischief産駒が、アメリカのスピード馬に挑みます。モーニングラインは31.0倍で14頭中11人気タイです。

1番人気は去年の同レース2着馬ベントルナート(牡4/I・オルティスJr/J・ダンジェロ)で3.5倍。木村和士騎手とのコンビで7FのG1を2勝しているコピオン(牝4/M・スミス/R・マンデラ)が4.5倍。

さらに、重賞2勝のイマジネーション(牡4/J・ヘルナンデス/B・バファート)が7.0倍、去年の同レース優勝馬で、前走G2サンタアニタスプリントチャンピオンシップSではイマジネーションの3着に敗れたストレートノーチェイサー(牡6/J・ヴェラスケス/D・ブラッカー)が9.0倍となっています。


◆7R 発走6:01(日本時間)
BCディスタフ(G1)
3歳以上牝馬 ダ1800m

日本から去年の同レースで4着と健闘したアリスヴェリテ(牝5/K・フレイ/栗東・中竹和也)が今年も同じ鞍上とのコンビで出走。ここがラストランといわれていています。モーニングラインは21.0倍で13頭中の9番人気タイの評価です。

1番人気は、前走G1クレメントLハーシュSを勝ち重賞連勝中の4歳馬サイズミックビューティー(B・バファート/J・ヘルナンデス)で2.8倍。G1アラバマSなど重賞5勝の3歳馬ナイトロジェン(M・キャシー/J・オルティス)で5.0倍、G1オグティンフィップスS勝ちの5歳牝馬ドースヴェイダー(G・ウィーバー/J・ヴェラスケス)が6.0倍となっています。


◆8R 発走6:41(日本時間)
BCターフ(G1)
3歳以上 芝2400m

日本調教馬の出走はないものの、楽しみなメンバーとなったのが1着賞金260万ドルのBCターフ。モーニングラインの1番人気は、今年オークストリプルを達成し、前走の凱旋門賞は2着だった3歳牝馬ミニーホーク(C・スミヨン/A・オブライエン)で2.6倍。

同レースを2022年と去年の2度制しているゴドルフィンの8歳騙馬レベルスロマンス(W・ビュイック/C・アップルビー)が3.5倍、前走のバーデン大賞で、去年のキングジョージ6世&QES以来のG1勝利となった5歳騙馬ゴリアット(M・バルザローナ/F・グラファール)が9.0倍となっていて、3歳牝馬vs騙馬2頭の対決は必見です。


◆9R 発走7:25(日本時間)
BCクラシック(G1)
3歳以上 ダ2000m

ここでようやく馬券発売レース。ダート部門の世界ランキングでトップタイに立っている去年の3着馬フォーエバーヤング(牡4/坂井瑠星/栗東・矢作芳人)が頂点を目指します。

今年は当初、10頭立ての予定でしたが、モーニングラインで2.2倍の1番人気に評価されていたソヴリンティ(牡3/W・モット)が今週の頭に微熱を発症し、水曜日に出走取消が発表されました。

今年のケンタッキーダービーとベルモントSを制した米国クラシック2冠馬で、前走のG1トラヴァーズSまで目下4連勝中と、フォーエバーヤングとともにダート部門の世界ランクトップタイに立っていたソヴリンティがスクラッチしたことで、今年のBCクラシックは去年のレースの再戦という様相に変化しました。

ソヴリンティ取り消し後の新たなモーニングラインの1番人気は、去年の2着馬フィアースネス(牡4/J・ヴェラスケス/T・プレッチャー)で3.5倍です。前走は同じデルマーのダート10F戦パシフィッククラシックを制して去年のトラヴァーズS以来となる4つ目のG1タイトルを獲得しています。

2番人気は4.5倍のオッズで、いとこ同士の2頭、フォーエバーヤングとシエラレオーネが並びました。
去年は1番ゲートという難しい枠順からのレースだったフォーエバーヤングですが、今年は真ん中の5番ゲート。シエラレオーネ陣営のラビットと目されるコントラリーシンキングの隣という好枠を引き、勝って年度代表馬とエクリプス賞の栄誉をという期待が大きく膨らみます。

一方、去年のBCクラシックの覇者シエラレオーネ(牡4/ F・プラ/C・ブラウン)は、今年は4戦して勝利は2走前のG1ホイットニーSのみ。ただし、デビューから13戦して【5.5.3.0】という堅実派でもあり、有力馬なのは間違いありません。

その他、、U・リスポリ騎手とのコンビで今年の米国クラシック3冠を全て走り、プリークネスS優勝、ケンタッキーダービーとベルモントSが2着だったジャーナリズム(牡3/J・オルティス/M・マッカーシー)が6.0倍の4番人気、今年G1を2勝し、前走のG1ジョッキークラブゴールドCはスタート直後に落馬競走中止だったマインドフレーム(牡4/I・オルティスJr/ T・プレッチャー)が7.0倍の5番人気となっています。


◆10R 発走8:05(日本時間)
BCマイル(G1)
3歳以上 芝1600m

馬券発売2レース目。去年はテンハッピーローズが4着と健闘しましたが、今年は前走札幌のGIII・クイーンSで重賞2勝目をあげた5歳牝馬アルジーヌ(栗東・中内田充正)が出走します。

その鞍上に決まったのは世界の名手フランキー・デットーリ。水曜日に自身のXで「土曜日のブリーダーズカップをもって米国での騎乗を終了し、南米で数戦騎乗した後、引退する」と発表していて、アルジーヌでのBCマイル後は当日の騎乗予定がないだけに、特別で貴重な騎乗姿となりそうです。モーニングラインは13頭中9番人気タイの21.0倍です。

3.5倍の1番人気はゴドルフィンのノータブルスピーチ(牡4/W・ビュイック/C・アップルビー)。去年の同レース3着馬で、近走はジャックルマロワ賞で2着と好走した後、前走はカナダのG1ウッドバインマイルを使って、去年の英2000ギニー、サセックスSに続くG1勝利をあげました。

2番人気は目下4連勝中の地元馬レトリカル(騙4/I・オルティスJr/W・ウォルデン)で6.0倍。重賞初挑戦だった前走G1クールモアターフマイルでG1初勝利を果たした上昇馬です。

7.0倍の3番人気は、前走ムーランドロンシャン賞でG1初勝利をあげたサーラン(牡3/M・バルザローナ/F・グラファール)と、そのムーランドロンシャン賞で3着ときっかけをつくると前走G1クイーンエリザベス2世Sも2着と好走したザライオンインウィンター(牡3/C・スミヨン/A・オブライエン)の欧州の実力馬2頭が並んでいます。

さらに、去年の2着馬で重賞6勝の地元馬ヨハネス(牡5/U・リスポリ/T・ヤクティーン)が9.0倍で続いています。


◆12R 発走9:25(日本時間)
BCフィリー&メアターフ(G1)
3歳以上牝馬 芝2200m

BCダートマイルを挟んで一番最後に行われるBCフィリー&メアターフ。日本調教馬の出走はなくなりましたが馬券発売は行われます。

モーニングライン1番人気は今年の仏オークス馬ゲゾラ(牝3/M・バルザローナ/F・グラファール)で4.5倍です。この秋はヴェルメイユ賞2着の後、凱旋門賞は13着と大敗。巻き返しを図ります。

2番人気は地元の4歳馬シーフィールズプリティ(J・ヴェラスケス/C・ドゥヴォー)で5.0倍。芝のG1を5勝していて、戦績は【8.2.2.0】と複勝圏を外したことがありません。

5.5倍の3番人気はゴドルフィンのシンデレラズドリーム(牝4/W・ビュイック/C・アップルビー)。去年の2着馬は、3走前にマイル戦のファルマスSを勝って2度目のG1勝利を果しています。

さらに、2走前のG1英インターナショナルSが4着、前走は凱旋門賞当日のG1オペラ賞で2着だったシーザファイア(牝4/O・マーフィー/A・ボールディング)が6.0倍の4番人気でつづいています。

また、ペルーのG1を3勝している4歳馬のラキカにはミルコ・デムーロ騎手が騎乗します(31.0倍)。


今年のグリーンチャンネルの中継は土曜深夜から日曜早朝にかけて5時間半にわたってお届けする予定になっています(午前3:30~9:00)。進行は私が担当します。また、フィリー&メアターフは中央競馬中継の中でお伝えする予定です。ぜひご覧ください。

▼11/2(日)3:30~
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大澤幹朗 近影

大澤幹朗

1973年9月22日生まれ。千葉県出身。IBC岩手放送アナウンサー時代に岩手競馬のレース実況に携わり、メイセイオペラら名馬と出会う。2003年にフリー転身後、2006年よりグリーンチャンネル中央競馬中継キャスターに。2013年からは凱旋門賞など海外中継も担当。そのほか、WOWOWヨーロッパサッカー実況アナウンサーとしても活動中。

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